色川武大という稀代の小説家がいた。雀聖であった。雀鬼ではない。雀聖なのである。どっだけ凄いか分かっていただけると思う。賭け事が大好きで、それでもって闇の世界を多々描いてきた。
大学なんか出ていない。高校も中退である。
それで麻雀放浪記とかいう作品も阿佐田 哲也という別名で書いた。いろんな世界を味わいながら、ボキに言わせれば豪快に生きて、書いて、打って、食って、飲んで、クソシテ、そして死んでいった。わずか60歳であった。
その彼がタイトルのようなことを言っていたのである。賭け事人生から得た教訓である。確かにそうだ。賭け事は全勝なんてあり得ない。勝ったり負けたりである。勝ち続けるばかりが人生でもない。負け続けるだけでもない。それがエリート以外の(つまりボキのような)人間の普通の生き方である。
これはボキの座右の銘でもある。
全勝なんかあり得ないのである。
だから負けたっていいのである。
なにもクヨクヨ悩む必要も無い。
東大合格者だって、全教科満点で入っているわけではないのである。中にはそういう御仁もいるかもしれないが。
だからなんにも気にする必要はない。
相撲は全勝があり得る。15回戦う。
でも、相撲は勝ち越しというのがある。8勝7敗である。一回だけ勝利が、負け数を上回っていればいいのである。
しかし、毎度8勝7敗ではちょっとサミシイ。
だから9勝6敗程度がいいのである。
ほどほどに勝っていれば良いのである。
横綱はそうはいかないだろうが。だから辛い立場なのであろう。まさに、綱渡り人生である。鶴竜と稀勢の里が心配になっているんだけど、ボキは。もうすぐ相撲が始まるからで。
ま、それはそれとしてこの色川武大センセの教訓は、大事である。
ボキも負け続けてばかりいるけど、決してひがんだりしていない。最終的に、勝ち数が一回から二回負け数を上回ればいいと思っているからである。
ふうううううううううううう。
22:46である。
塾から帰ってきた。風呂も入った。さ、寝ます。
(=゜ω゜)ノ