野菜ソムリエPro. AndyのBlog

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ダイガチ

2011年05月22日 21時50分18秒 | 野菜&果物

さて、前回の記事でご紹介しました、この写真。
接木苗のゴーヤが成長した様子ですが、ちょっと変とお話しました。


もう1枚の写真。

よくみてください。


上の写真に、赤丸、青丸、赤矢印、青矢印をつけてみました。

赤丸で囲った葉っぱと、青丸で囲った葉っぱ。
どちらも本葉ですが、違いがお分かりでしょうか?

赤丸の葉っぱはゴーヤですが、
青丸の葉っぱは、実は台木のカボチャです。

これは、「台勝ち」という現象で、
台木の勢いが強すぎる、あるいは接木の段階で台木の成長点がわずかに
残っていたため、
台木の芽や本葉が現れる現象です。

では、青い矢印は?
これが台木の芽(成長点)です。

一方、赤い矢印が、穂木、つまりゴーヤの芽(成長点)です。

このまま放置すると、肝心のゴーヤが大きくならずに、
台木が大きくなってしまいます。

いいかえれば、カボチャに肥料のおいしいとこ取りをされてしまうわけです。

なぜなら、ウリ科の台木に使われるのはカボチャやかんぴょう。
これらは高温多湿向きの植物で、しかも肥料の吸収がよいです。
その結果、台木の成長点に肥料が喰われてしまうことになり、
穂木=ゴーヤが成長できません。。

ちなみにゴーヤはインド、熱帯アジアおよびアフリカが原産地。
つまり、やや乾燥気味のほうが好きなのです。

そして、気がついたら変な葉っぱが出ている。
さらに、放置すると、変なカボチャが出来た。

そんなことが起こります。

では、どうすればいいか?

今のうちに台木の成長点を取り除いてやることです。

コメント (2)
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