京都大学の大学院農学研究科附属農場は、昭和3年に高槻市八丁畷町に設置された本場と、高槻市古曽部町に古曽部温室、京大北部構内に京都農場があります。
そのうち、高槻農場本場は150,292㎡の広さがあります。この辺りは、紀元3世紀頃に築造されたと思われる安満(あま)宮山古墳や村落、水田の跡があり、大昔から稲作が行われていたことがわかっています。
今も農場の広い部分が水田で、稲の栽培が行なわれています。
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水田の写真は撮らなかったのですが、水田の他にもいろいろな果樹や農作物が栽培されています。
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梨はいろいろな日本の品種や中国産の品種があり、この「菊水」はここだけで栽培されている希少な品種です。
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ブドウも、
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柿も桃もありました。
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温室の中ではトマトの甘い品種の開発や、
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イチゴもいろいろの品種が栽培されていて、新しい品種が生み出されています。
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農場では学生の栽培実習や院生の研究が行なわれていますが、また、栽培された作物が市民に販売されたり、小学生への特別授業や市民への公開講座も行なわれ、高槻市民に開かれた農場を目指しています。
しかし、京大ではこの農場は売却して、京阪奈の学園都市の方に移転する計画があるそうです。そうなると、この地に根付いてきた果樹は移植してもそこでうまく育つのか?古代から続いてきた稲作地帯がなくなるのももったいないし、跡地がどのように利用されるのか?いろいろ心配な疑問が湧いてきました。
こんばんは
ご無沙汰しております。
この農園は学生時代に
行かされましてとても懐かしいです。
銀杏並木を思いだいました。
ありがとうございます。
移植するのにはものすごい手間と神経を要する思います。
このまま地域の農場としてやっていったらあかんのやろか。不便さでいうたら、移転先もかなりやとおもうけど。
京大の財政状況からとも思えないし、京都府に引っ張られてるのか、高槻市が開発を望んでいるのか???
いずれにしても「菊水」なんかの希少な品種の植物が途絶えないことを願いますわ。