鳥取に着いてそのままお目当ての「仁風閣(じんぷうかく)」に直行。
鳥取駅前から、赤・青・緑の3コースの「100円循環バスくる梨」が出ているので、緑コースに乗って7分、「仁風閣・県立博物館」で降りるとすぐ目の前に鳥取城の城山があります。
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お城の周りをお堀が囲んでいて、城山全体に桜が三部咲き程咲いていました。
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鳥取城は平地に突き出した久松山(263m)の上に戦国時代から築かれた城で、江戸時代には鳥取藩池田氏が治めましたが、明治になって城の建物は全て撤去されています。
城山の麓に、池田家の第14代当主池田仲博侯爵が、1907(明治40)年に皇太子(後の大正天皇)の山陰地方行啓の宿舎として建てた洋風建築、仁風閣があります。
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設計は宮内省匠頭であった片山東熊。国指定重要文化財です。
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フレンチ・ルネッサンス様式を基調とした白亜の木造瓦葺二階建で、バロック風の軒飾りがほどこしてあります。
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屋根の上にはマントルピースの煉瓦煙突が6本立っています。
昭和18年の鳥取震災の際に煙突が折れて落下したので、スレート屋根に吹き替えられました。
正面右側に、中にらせん階段がある角尖塔があります。
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建物の裏にまわって見たところです。
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背面の一・二階ともベランダになっています。
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建物の裏側には、鳥取藩12代藩主が若くして未亡人になった11代藩主夫人宝隆院を慰めるために造った池泉回遊式庭園(宝隆院庭園)が広がっています。入場無料。庭園の西南隅には茶座敷宝扇庵があり、貸出利用することができます。
仁風閣は、明治43年に韓国皇太子も宿泊し、大正年間に入って市の公会堂、県の迎賓館、昭和24年~47年は県立科学博物館などに使用されましたが、昭和48年に県立博物館が近くに建設されたのに伴って、県から鳥取市に譲渡され、昭和51年から一般に公開されています。
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始。
観覧料:150円。小・中・高校生・70才以上・身体障碍者は無料
仁風閣の内部は、2017年青春18春の旅(3)で。