橋本の古い街並みを出て京街道を東へ少し行ったところ、街道と京阪電車の軌道の間に、京阪電鉄橋本変電所があります。

鉄筋コンクリート造二階建、1926(大正15)年竣工の近代化産業遺産ですが、今でも働いています。

南側の「かもしか児童公園」から眺めていると、京阪電車が走り抜けて行きました。
電車の先頭の向こうに見える対岸の天王山の中腹に、アサヒビール大山崎山荘の赤い屋根が見えました。

京街道から変電所に向かう道の脇に大きな常夜灯がありました。
石清水八幡宮への道を照らすもので、「天明七年」と彫られていました。

そこから八幡宮に向かって急な坂道が続きます。
橋本の駅の南側、男山の北側斜面一帯にぎっしりと一戸建ての住宅が建てられています。よくこんなに急な坂道の町に住んでいられるものだと、ぜーぜーと坂道を上りながら思いました。

住宅街の中に狩尾(とがのお )神社があります。
石清水八幡宮が鎮座する前からこの地にあった神社ですが、明治10年に石清水八幡宮の摂社になっています。
社に行く参道はさらに険しい階段になっていたので、パスさせていただきました。

住宅街を過ぎて八幡宮が近づいて来ると、辺りは竹林が多くなってきました。
きれいに整備された林もあり、生い茂り荒れ果てた林もあります。整備された竹林では、春になるとタケノコがたくさん生えて来るのでしょう。

八幡宮の境内に着くと、エディソンの記念碑がありました。
電球を発明したエディソンが、そのフィラメントに八幡の竹を使い続けたのです。