東京都庁の展望室まで上ってきました(2022年9月10日)。じつは都庁に入るのは初めてです。西新宿の浄水場跡地に作られた東京都庁第一本庁舎は、丹下健三設計、1991年竣工、243mの高さは当時日本一でした。このあたりの土地の成り立ちは、中沢新一氏の「アースダイバー」に書かれていておもしろいです。このへんは大蛇が住む大池があるような湿地帯とうっそうとした森があって、いまも十二社が残っていますが、ずいぶんと違ったおもむきがあったらしいです。
下層部を見ると、ヨーロッパのクラシックな建築みたいで、丹下健三氏設計の横浜美術館と通じるところがあります。丸の内にあった旧都庁舎も丹下健三の設計だということで、今の隈研吾氏のような、昭和~平成の売れっ子建築家だったのですね。
しかし、上を見上げると印象が変わります。ヨーロッパの教会の尖塔のような、ゴシックな感じのある圧倒的な存在感です。
都民広場から見る都議会議事堂。
都民広場から第一本庁舎を見ると、ギラギラとした違った印象があります。
南展望室(202m、地上45階)に上がります。
展望室からの眺め。南東、明治神宮・代々木公園方面。
南西、丹沢・富士山方面。
西の新宿中央公園。
展望室よりさらに上の階もあります。
東の都民広場と都議会議事堂。
北東の西新宿高層ビル群。
東には、東京スカイツリーが見えます。
都民寄贈による「おもいでピアノ」は、草間彌生監修によるペイントがされています。腕に自信がある人たち(ない人も)がこのピアノを弾きに来ます。私たちがいたときには、いかついお兄さんが、情緒的なショパンのノクターンを弾いていて、じょうずで似つかわしくないのがかっこよかったです。
2階に下りてきました。オリンピック・パラリンピック展示コーナーがあります。これはオリンピックのメダル。
パラリンピックのメダル。けっこうデザインが違っています。
帰りに目をひいた、東京モード学園のコクーンタワー。こりゃあすごいデザインです。設計はなんと、丹下健三の子息の丹下憲孝氏。
これを参考にしたのでしょうか。クスサンのマユ(Wikipediaより)。
LOVEのオブジェ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます