今回のコスタ・コンコルディアの座礁事故(2012年1月13日発生)については、様々なメディアでの報道やブログ等での情報解析などが出ているので、私からはあまり事実関係のことは論じません。私的な感想を述べさせてもらいます。
座礁した船コスタ・コンコルディアは、私たちが初めてクルーズを経験(2010年5月)したときの船、コスタ・パシフィカと同じ船会社、同型船で、しかもチビタベッキア~サボナ航路を経由する西地中海クルーズということも似ていて、とても他人事とは思えませんでした。
コスタ・コンコルディアと基本設計が同じと思われる、親会社カーニバルの客船カーニバル・スプレンダーがアメリカ西海岸の太平洋上でエンジン火災を起こして航行不能となり地獄のような4日間を乗客が味わったという事故が起きたのは2010年11月8日と、まだ記憶に新しいところです。この火災の原因がエンジン・クランクの破損ということだったので、コスタ・コンコルディアの事故もハード面の問題かとも思いました。そうしたら、明るみになったのは船長による人災でした。
しかし、挨拶と称してジリオ島に接近する危険航行は以前から行われていたようです。私たちが乗ったコスタ・パシフィカの船長は別の人でしたし、ジリオ島の近くまで接近していたかどうかはわかりません。今回の事故は、乗客を残して先に逃げた船長に最も罪があることは間違いないでしょうが、コスタがこんなロクでもない人間を船長に任命した責任はあるはずですし、コスト削減のために船員教育や安全対策など人命を預かる企業として一番重要なことがおろそかになっていたのではないでしょうか。私たちがコスタ・パシフィカを選んだときは、他にもMSCとロイヤル・カリビアンによる同じようなクルーズがあったのですが寄港地の好みでコスタにしていました。この3社はいずれもスタンダード・カテゴリーですが、確かにコスタが一番安かったのです。あまり安いということには裏があるということでしょうか。
コスタは、少なからず親近感を持っていたクルーズ会社だったので、非常に残念です。こういう事故があるからクルーズは危険だ、などと短絡的に考えることはありませんが、今後、コスタの船を選ぶことはないでしょう。自分の身は自分で守らなければなりません。幸い選択肢はたくさんあるのですから。
亡くなられた方にはご冥福をお祈りいたします。
コスタ・パシフィカ、サボナにて。
座礁した船コスタ・コンコルディアは、私たちが初めてクルーズを経験(2010年5月)したときの船、コスタ・パシフィカと同じ船会社、同型船で、しかもチビタベッキア~サボナ航路を経由する西地中海クルーズということも似ていて、とても他人事とは思えませんでした。
コスタ・コンコルディアと基本設計が同じと思われる、親会社カーニバルの客船カーニバル・スプレンダーがアメリカ西海岸の太平洋上でエンジン火災を起こして航行不能となり地獄のような4日間を乗客が味わったという事故が起きたのは2010年11月8日と、まだ記憶に新しいところです。この火災の原因がエンジン・クランクの破損ということだったので、コスタ・コンコルディアの事故もハード面の問題かとも思いました。そうしたら、明るみになったのは船長による人災でした。
しかし、挨拶と称してジリオ島に接近する危険航行は以前から行われていたようです。私たちが乗ったコスタ・パシフィカの船長は別の人でしたし、ジリオ島の近くまで接近していたかどうかはわかりません。今回の事故は、乗客を残して先に逃げた船長に最も罪があることは間違いないでしょうが、コスタがこんなロクでもない人間を船長に任命した責任はあるはずですし、コスト削減のために船員教育や安全対策など人命を預かる企業として一番重要なことがおろそかになっていたのではないでしょうか。私たちがコスタ・パシフィカを選んだときは、他にもMSCとロイヤル・カリビアンによる同じようなクルーズがあったのですが寄港地の好みでコスタにしていました。この3社はいずれもスタンダード・カテゴリーですが、確かにコスタが一番安かったのです。あまり安いということには裏があるということでしょうか。
コスタは、少なからず親近感を持っていたクルーズ会社だったので、非常に残念です。こういう事故があるからクルーズは危険だ、などと短絡的に考えることはありませんが、今後、コスタの船を選ぶことはないでしょう。自分の身は自分で守らなければなりません。幸い選択肢はたくさんあるのですから。
亡くなられた方にはご冥福をお祈りいたします。
コスタ・パシフィカ、サボナにて。
真面目な船会社ならクルーズは基本的に安全だと信じています。