子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

J2リーグ第11節 コンサドーレ札幌対愛媛FC【3:2】割れそうだった薄氷

2009年04月29日 22時09分00秒 | サッカーあれこれ
3対0でリードしている展開で,相手がイエロー2枚で一人少なくなるという状況。それが終わってみれば,滝のような脂汗がサポーターの全身を濡らすくらい守備に追われた15分間をどうにか凌ぎ,3対2でようやく勝利を手にすることになるとは,一体誰が想像したであろうか。

出場停止の上里に替わってボランチに入ったのは,シュートは打たないのに何故か監督更には協会幹部の憶えめでたい宮澤だった。しかし監督の慧眼か,後ろに下がった宮澤が膠着状態をこじ開ける先制ヘッドを決めて試合は動いた。
前半は右サイドの攻撃が厚く,試合前にJ通算100試合出場の表彰を受けた藤田と芳賀,そしてサイドに流れるクライトンがスムースなパス交換を繰り返して入れたクロスに,キリノと岡本が詰めるという攻撃が何度も見られた。

後半30分までは,明らかに試合全体をコンサが支配していたが,そのリズムを形作っていたのは,ようやくチームにフィットしてきたダニルソンだろう。
相手FWへのプレス,パスカット,左右への展開をそつなくこなせるようになってきたことは勿論だが,何より自ら前線へ飛び出す機会が増えたことは,大人しく遠慮がちな若者が多いチームの雰囲気を変えつつある。
角度のないところから,相手GKのニアをぶち抜いて決めた見事な3点目の判断こそ,是非とも藤田と宮澤に見習って欲しいものだ。

しかしDFの中央二人の不安定さは相変わらずだ。今日の最後の15分間は,4点目を取りに行くのかどうかの意思疎通が出来ていなかったことと,前線から中盤の運動量が極端に減って,パスの出所がフリーになってしまったことも影響しているが,それにしても交替で入ったジョジマールに裏を取られ続けたポジショニングとカバーリングの拙さは,目を覆うばかりだった。
試合を落ち着かせられるヴェテランの存在という意味も含めて,曽田と箕輪の復帰が待たれる。

それでもどうにかこうにか勝ち点3を拾ったことは大きい。これが追い付かれて,勝ち点1で終わっていたならば,チームが受けたダメージは計り知れないものがあったはずだ。
GWということで,来週の火曜日までに福岡遠征を挟んで2試合をこなさなければならないという過酷なスケジュールを乗り切れるかのかどうか,終盤のスタミナ切れを見る限りかなり心許ない状況ではあるが,何とかトップ(現在はセレッソ)との勝ち点差を一桁(現在9点差)のまま,クライトンて,あっ間違った,食らいついて行って欲しい。


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