子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2014年J2リーグ第6節 札幌 VS 松本山雅【1:0】

2014年04月05日 18時51分38秒 | サッカーあれこれ
コンサドーレは前半と後半で全く違うチームのようだった。試合開始早々から驚異的な運動量で札幌を圧倒した松本が,後半に入って極端なペースダウンをしたことに加えて,前半終了間際にエースの内村が負傷退場したことも影響したのかもしれない。チームとしてまとまった時に見せた,特に守備の粘り強さは,今年は充分に昇格争いへの参加資格があるチームだという印象を,惜しくも1万人に届かなかった観客全員に与えたはずだ。

前半の松本は,プレスの執拗さ,判断スピードの速さ,縦へ行く意識,どれを取ってもさすがJ2の3位にいるチームだという感じだった。特に確実にフリーの選手を選択して出される攻撃的なパスの正確さは,どちらがJ1の経験が豊富なチームか分からないほどのものだった。
前半,札幌の攻撃でチャンスと言えるのは,左サイドから展開して,前田から右サイドを上がってきたフリーの石井にパスが渡って,GKと1対1になった場面くらいのものだった。
それにしてもあの石井のシュートとも,逆サイドへのスルーパスとも取れるふにゃふにゃのキックは何だったのだろうか。

しかし後半に入ると様相は一変する。
縦への意識を強くした札幌が,内村に替わって入った剛の都倉,柔の前田を二つの軸にして攻勢に出る。
7分の上原から石井へと鋭いクロスが入った場面はまるで,その数分後に都倉が創出した,歓喜のゴール場面の素晴らしいプレリュードのようだった。
その都倉は,得点シーン以外でも身体を張ってターゲットとして機能していた。往年の清野のような存在になれるだろうか。

でもこの試合のMVPは誰かと問われたら,パウロンと答えたい。試合開始直後から何度か鼻血を出しては治療を続けながらのプレーとなったが,高さとアグレッシブさを活かしたプレーで,松本のクロスを最後まで跳ね返し続けた。零封できたのは,彼の気迫がイレブンに乗り移った部分も大きかったはずだ。組み立ては素人レベルだが,守り専門で全然構わないので,是非ともこのまま助っ人外国人としての意地を発揮し続けて欲しい。


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