カナダ女子代表チームの監督、ウラジーミル・ラシン氏が辞任しました。
・総スカンくらいラシン氏辞任(Examiner.com)
ラシン氏は2009年6月に代表監督に就任し、現在はスベトラーナ夫人とともにブリティッシュ・コロンビアのジムで、五輪ホープであるブリタニー・ロジャースを指導。ラシン氏が代表監督に決まる直前に、指導していたシャルロット・マッキーがジムを移籍し、現在は別のジムでトレーニングをしています。その際、マッキーはインタビューにこたえ、「もっと別の指導やトレーニングが必要だった。ずっと体操を好きでいたいし、エリート選手として長く競技を続けたかった」と、暗にこのままでは選手として短命に終わる、という意味あいの話をしたそうです。
ラシン氏の監督就任には当初から落胆の声が多く、ソ連流の練習法が批判されました。先月のカナダ選手権中のコーチ会合で投票の結果、満場一致で不信任を決議。カナダ体操連盟はこれに従わざるを得なかったもようです。連盟はいちおうラシン氏の功績をたたえ、辞任は残念、とする文書を発表していますが、実際には総スカンをくらった格好です。
カナダ女子は2012年ロンドン五輪団体出場へ危機感をもっており、早急な対処が必要とされています。(北京五輪は団体出場できませんでした)
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いっぽう、ルーマニアでは先月末、女子代表監督のニコライ・フォーミンテ氏が辞任しました。2005年、ベルー氏が辞任してアドバイザーの職についたあとを引き継いで監督に就任しましたが、このほどルーマニア体操連盟が前監督のベルー氏らをロンドン五輪へ向けたスーパーバイザーとして招へいしたことが原因ということです。フォーミンテ氏は「もはや連盟は自分を信頼していない」と感じ、辞任に至りました。
強豪ルーマニア女子は、北京五輪団体銅メダル。今年の欧州選手権でも銅メダルでした。故障者を多くかかえ、雰囲気はよくないようです。
・欧州体操連合
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北京五輪団体5位に躍進した日本女子ですが、上位の中国、米国、ルーマニア、ロシアに勝つのはさすがに無理そうだなぁ・・・と私はそのとき思いました。しかしここへきて、もしかしたらもしかする?!