たまに見ると楽しい中国による男子体操分析がありました。今年最初の個人総合の国際大会となったアメリカン・カップの結果もふまえ、2009年以降の世界の男子個人総合について見ています。
長いので大ざっぱにまとめますと、
1. 内村の強さが際立つ。
内村はこの2年で4つの国際大会で個人総合に出場し、すべてで90点超え。最高点はジャパンカップ(2010年)の93.450。世界選手権(2010年)では全種目で15点以上出しており、これは世界のどの選手にも不可能。以前はあん馬とつり輪で15点に届かないことがあったが、22歳の内村はこれをみごとに克服した。日本はもちろん、ドイツの強さにも注目。
2. D得点
ここでも内村のD得点の高さが顕著。中国選手には、安定性と、これといった弱点のない演技が求められる。
3. E得点
中国は美しい体操をめざし、世界的にも評価され勝利に結びつけてきた。E得点に関しては美しさで知られる内村にも劣らない。D得点を上げるのが困難なら、E得点が勝負のカギ。姿勢の美しさ、着地の安定性をめざすべき。
4. 展望
中国は個人総合で呂博らがそこそこの結果を出しているが、かつての強さはない。とはいえ世界トップとの差は縮まっている。内村をのぞけば、国際大会で中国選手が勝つチャンスはある。
内村をのぞけばって・・・うふふ、もっとほめて