先週買った「永遠の0」を読み終えたので感想を書こう。
良かったか良くなかったかでいえば、良かったと思う。
ただ、ものすごく感動した、涙あふれたとか、そういうことはなかった。
現代の若者が、戦死した祖父、宮部久蔵を調べるため、当時の戦友たちの話を聞きに行く。
そして、祖父はゼロ戦のパイロットで、戦争末期に特攻で亡くなったことを知る。
祖父に対しての印象は人それぞれで、ある人は大嫌いだったといい、ある人は尊敬できる人だったという。
彼らの言葉の共通点をあげれば、
1.戦争初期の頃、ゼロ戦は無敵だった
2.祖父宮部久蔵は天才的パイロットだった
3.宮部久蔵は、当時の日本兵には珍しく、とても命を大事にする人だった
4.宮部久蔵は周りの空気に流されず、命に対して強い意志と信念をもっていたが、なぜか戦争末期、特攻隊に志願した
5.当時の軍上層部は、人の命をなんとも思わない、愚かな作戦ばかり立てていた
「1」について、これは有名なことだと思う。
僕のような、旧日本軍の戦闘機はどれも同じに見えてしまう人間でも知っている。
世界でもトップレベルの運動性能はまさに敵無しで、多くの敵機を撃墜したが、弱点は防備が貧弱だったこと、戦争末期には、アメリカ軍の戦闘機のほうが高性能だったことも書かれている。
「2」については、宮部は日中戦争の頃から戦闘機に乗っており、豊富な実戦経験によってベテランパイロットになっていたとのこと。
ちょっと完璧すぎて、まるでスーパーマンだが、まあ良しとしよう。
そして「5」についても、多くの戦争ドキュメントや戦争映画でも取り上げられているので、ご存知の人も多いと思う。
問題は、「3」と「4」だ。
いちおう、理由は書かれているが、説得力に欠けると思う。
とくに、あれほど生きて帰ることに拘っていた宮部が、十死零生の特攻隊に志願する理由が乏しい。
ただ、それでもなかなか面白かったと感じるのは、戦友たちの証言が、実にリアリティがあって、まるで言葉が生きてるように書かれているからだろう。
巻末に参考文献としてゼロ戦や特攻隊についての書籍がたくさん記載されているが、多くのエピソードがここから引用されていると思われる。
そして後半、もう一つの事実が明かされる。
このストーリー展開は上手い。
予期せぬところから、フっと浮かび上がる事実、「そうか、そうだったのか」と唸る部分だ。
この「永遠の0」は、文庫本売り上げが400万部を突破し、歴代1位だという。
売れることは良いことだが、売れすぎだ。
映画版も大ヒットしたらしい。
夏ごろにはレンタル店に並ぶだろうから、見てみたいけどね。
良かったか良くなかったかでいえば、良かったと思う。
ただ、ものすごく感動した、涙あふれたとか、そういうことはなかった。
現代の若者が、戦死した祖父、宮部久蔵を調べるため、当時の戦友たちの話を聞きに行く。
そして、祖父はゼロ戦のパイロットで、戦争末期に特攻で亡くなったことを知る。
祖父に対しての印象は人それぞれで、ある人は大嫌いだったといい、ある人は尊敬できる人だったという。
彼らの言葉の共通点をあげれば、
1.戦争初期の頃、ゼロ戦は無敵だった
2.祖父宮部久蔵は天才的パイロットだった
3.宮部久蔵は、当時の日本兵には珍しく、とても命を大事にする人だった
4.宮部久蔵は周りの空気に流されず、命に対して強い意志と信念をもっていたが、なぜか戦争末期、特攻隊に志願した
5.当時の軍上層部は、人の命をなんとも思わない、愚かな作戦ばかり立てていた
「1」について、これは有名なことだと思う。
僕のような、旧日本軍の戦闘機はどれも同じに見えてしまう人間でも知っている。
世界でもトップレベルの運動性能はまさに敵無しで、多くの敵機を撃墜したが、弱点は防備が貧弱だったこと、戦争末期には、アメリカ軍の戦闘機のほうが高性能だったことも書かれている。
「2」については、宮部は日中戦争の頃から戦闘機に乗っており、豊富な実戦経験によってベテランパイロットになっていたとのこと。
ちょっと完璧すぎて、まるでスーパーマンだが、まあ良しとしよう。
そして「5」についても、多くの戦争ドキュメントや戦争映画でも取り上げられているので、ご存知の人も多いと思う。
問題は、「3」と「4」だ。
いちおう、理由は書かれているが、説得力に欠けると思う。
とくに、あれほど生きて帰ることに拘っていた宮部が、十死零生の特攻隊に志願する理由が乏しい。
ただ、それでもなかなか面白かったと感じるのは、戦友たちの証言が、実にリアリティがあって、まるで言葉が生きてるように書かれているからだろう。
巻末に参考文献としてゼロ戦や特攻隊についての書籍がたくさん記載されているが、多くのエピソードがここから引用されていると思われる。
そして後半、もう一つの事実が明かされる。
このストーリー展開は上手い。
予期せぬところから、フっと浮かび上がる事実、「そうか、そうだったのか」と唸る部分だ。
この「永遠の0」は、文庫本売り上げが400万部を突破し、歴代1位だという。
売れることは良いことだが、売れすぎだ。
映画版も大ヒットしたらしい。
夏ごろにはレンタル店に並ぶだろうから、見てみたいけどね。