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国宝『平治物語絵詞』の探訪とデジタル復元

2022年05月21日 | 日常
皆さん、鎌倉殿の13人見てますか?
僕は毎週欠かさず見てるし、解説動画も見てる。
おかげで100パーセント理解して毎週楽しく見ている。
今回のドラマはかなりダークな内容だ。
三谷幸喜だからといってコメディ一辺倒ではなく、かなりブラック色が強い。
主人公の仲間だから善人なんてことは全くない。
むしろ悪人すぎる。
とくに源頼朝と源義経のワルさは凄まじい。
今のところ主人公の北条義時はまだクリーンな印象だが、平家滅亡後はどんどんダーク化していくと予想される。

ドラマはちょうど源平合戦が終了して平家が滅びたところだ。
そもそものきっかけとなったのは平治の乱である。
この戦乱の勝者は平清盛で、敗者となった源義朝は命を落とした。
以降、平清盛の一族(いわゆる平家)は栄華を誇り、源氏は日陰を歩くことになる。
平治の乱の細かい経緯については、平治物語や平治物語絵巻などで現在に伝えている。

今回ご紹介するのは、おそらくNHKの番組だと思うけど、平治物語絵巻を解説している動画だ。
絵巻は、現存してるのは一部だけで残りはまだ発見されていない。
もしまだどこかに眠っていて、それが発見されれば国宝級の逸品になるだろう。
一番有名なのは第一巻の「三条殿夜討の巻」で、源義朝軍が信西の屋敷を襲う様子が描かれている。
大火災の中、鎧武者たちがなだれ込み、守る兵だけでなく女性など非戦闘員も容赦なく殺戮している。
平治の乱といえば真っ先に出てくる場面だ。
専門家によると、服装や甲冑など資料としても一級品らしい。
番組の後半、平清盛軍が反撃に出て源義朝軍を追い詰めるシーンが出てくる。
これが立体的な処理により、合戦の様子がわかりやすく仕上げられている。
昔の絵というのは、解説がないとわかりにくいことが多いけど、こうしてくれると理解しやすい。

ドラマの方はおそらく明日の放送で対立していた源頼朝と源義経との決着がつくようだ。
もちろん敗北するのは義経の方である。
このドラマの義経は、いわゆるヒーローではなく、すごく不器用な真っ直ぐすぎる人間として描かれている。
最初は空気の読めない身勝手さが目立ったけど、最近ではちょっとかわいそうな気になってくる。

国宝『平治物語絵詞』の探訪とデジタル復元