Music Mania

No Music No Life

まさかの入院

2022年05月27日 | 入院生活とその後
それは水曜日の朝だった。
夜はバンドの練習があるので、クルマのトランクに機材を積んで玄関に戻ろうとした。
クルマの前をグルリと回ればいいんだけど、いつも近道をするため、高さ約80センチほどの段差を飛び上がっている。
しかし、その日は足が滑って左足のスネをコンクリートに思い切りぶつけた。
すぐに立ち上がろうとしたら、左足に今まで感じたことのない嫌な痛みが走って、全く立てない。
直感的にヤバイことになったと思った。
骨が折れてるかもしれない。

這うようにして部屋に戻り、緊急で診てもらえる病院を探す。
すると病院から今すぐ来てくださいとのこと。
妻に運転してもらって鈴鹿の総合病院へ行った。
今すぐ来いとのことだったのに、1時間くらい待たされた。
ようやく自分の番が回ってきて、まずはPCR検査を受ける。
その後、レントゲンを撮り、MRIで詳しく見る。
結果は最悪だった。
スネの骨が真っ二つに折れていて、手術が必要だという。
さらに、金属のつっかえ棒を入れなくてはならないという。
3〜4週間の入院と一年ほど通院せねばならないとのこと。
なんてこった!
これは大変なことになった!
まず会社へ連絡を入れる。
そしてバンドメンバーに連絡を入れて、土曜日のライブはキャンセルとなる。

足にギブスを巻いた。
今から手術をするのか聞いたら、まずははれが治まってからで、一週間後の6月1日にオペだという。
とりあえずそのまま入院となり、一般病棟が空いていないようなので、集中治療室の部屋に入れられる。
そこはケータイ、スマホは持ち込み禁止、テレビも何もないけど、個室だった。

左足は安静にしてたらそれほど痛くはなかった。
一般病棟に入ればスマホが使えるし、テレビもあるのでだいぶ退屈しのぎにはなるだろうけど、ここには何もない。
いつまでこの部屋にいなければならないのかわからないけど、とりあえず寝るしかない。
窓の外の景色は青空と雲しか見えない。
次の日は雨天だったので、それすらも見えなかった。
夕方くらいに妻からの差し入れで小説本を10冊くらいもってきてもらったので、だいぶマシになった。

木曜日の午後から一般病棟に空きが出たのでそちらへ移る。
ようやくベッドから自力で車椅子に乗り、自力でトイレに行くことが許可されたので、少し気が楽になった。
夕方くらいに自分のスマホが届いたので、SNSで状況報告をする。
たくさんの方からお見舞いや励ましの言葉をいただいた。

金曜日、またしても病室がかわった。
それまでいたのは内科だったので、外科の部屋にかわったのだ。
これはよかった。
少しも迷惑ではないのだけど、最初の部屋は生死の境を彷徨ってる人がほとんどで、次の部屋も消化器系の重病人ばかり、一晩中うめき声や叫び声が聞こえてくる環境だったのだ。
それは仕方ないし、迷惑でもないんだけど、比較すると外科部屋は平均年齢が若くて、落ち着いているのは事実だ。
たぶん僕の横の人はまだ10代だろう。
手術まであと5日、今はまだ安静期間である。