Music Mania

No Music No Life

シド、羊文学、野宮真貴

2022年05月23日 | 邦楽
シド「海辺」

ヴィジュアル系バンド、シドの新作アルバムである。
僕はこのバンドを初めて聴いたけど、とても親しみやすいメロディがあり、わりと万人向けな感じがした。
僕のような50を過ぎてる人間からすると、メロディラインに昭和歌謡の匂いを感じることができる。
彼らの年齢は知らないけど、おそらくまだアラフォー未満だろう。
それでこのメロディセンスはどこから来たのだろう?
一種の昭和ブームから来てるのかもしれない。
現に若い人の間で、昔の歌謡曲なんかも人気らしい。
他のアルバムはまだ聴いてないのでわからないけど、こういったメロディセンスがあるというのは大きなアドバンテージがあると思う。

シド『海辺』全曲ティザー


羊文学「アオワ・ホープ」

オルタナ系バンド、未文学の新作アルバムである。
風変わりなバンド名はそれだけでインパクトがある。
羊で文学というと、どうしても村上春樹的なものを感じるのだが、Wikiによると関係なさそうだった。
このバンドはボーカルがなかなか魅力的だと思う。
決して歌唱力で聴かせるタイプではないけど、声質がいいのか、歌い方がいいのか、ひきこまれるものがある。
あと、サウンド作りのセンスがいい。
バンドとして、やはり演奏力を売りにするタイプではないけど、音色とフレーズの選び方がとてもうまい。

羊文学「光るとき」Official Music Video (テレビアニメ「平家物語」OPテーマ)


野宮真貴「ニュービューティフル」

元ピチカートファイブの野宮真貴の新作アルバムである。
この人、僕より年上だとは思ってたけど、もう還暦らしい。
だが、その歌声は昔と変わらず今も若々しく、知らずに聴いたらまだ20代で通用するくらいだ。
もちろん曲調も若々しく、アダルトテイストに走ることなく自分らしいと思われるポップスが詰まっている。
この中で昭和テイストだなと感じるのは、クレイジーケンバンドの横山剣が曲提供とデュエットボーカルを披露する「おないどし」だ。
完全に横山節メロディーだけど、野宮真貴のボーカルもパズルのピースがピタッと収まるみたいに相性がいい。

野宮真貴&横山剣「おないどし」LIVE MOVIE-Maki Nomiya & Ken Yokoyama (CRAZY KEN BAND)"Onaidoshi" LIVE MOVIE

ジャスティン・ビーバーを聴こう

2022年05月23日 | 音楽
「ジャスティス」

ジャスティン・ビーバーというとどうしてもティーンズアイドルのイメージか強かったけど、純粋に音楽として優れてると思う。
正直言うと僕も食わず嫌いなところがあって、今まで向き合ってなかったのだけど、最新作となる「ジャスティス」を聴いたら、とても気に入ったのだ。
このアルバムから「ゴースト」という曲が全米トップテンヒットとなったけど、他の曲もなかなさの傑作揃いである。
なかでも「ホールド・オン」や「ディザーブ・ユー」といった曲は、親しみやすいメロディーとストレートでメリハリの効いたリズムがあり、つい引き込まれてしまう。
全体的には、ポップスとヒップホップがうまい具合にミックスされていて、ラップも多過ぎず少な過ぎずバランスよく挿入されている。

「チェンジズ」

ジャスティン・ビーバーの前作にあたるアルバムで2020年の作品である。
現アルバム「ジャスティス」と比べてR&B色が濃く地味な印象が感じられた。
全体のクオリティーは高く、上質なポップスとヒップホップだと思うけど、キラーチューンがないのが残念だ。
このアルバムも現行アルバムもそうだけど、ジャスティンは声は哀愁があっていい。

「パーパス」

こちらは2015年発表の前々作「パーパス」。
前作「チェンジズ」よりも現行アルバムの雰囲気に近い印象を受けた。
ヒップホップ色が薄く、ティーンズアイドルによる王道ポップスで、さすがにどの曲も完成度が高い。
某携帯屋さんのCMに使われた「ホワット・ドゥー・ユー・ビーン?」も入っていることと、ちょうどサブスク人口が増え始める時期であることも相まって、ここからジャスティン・ビーバーを聴き始めた人も多いらしい。
その後、大規模なワールドツアーで来日公演も行なっており、二日間で10万人を動員するスタジアムライブを成功させた。
それらもこのアルバムの成功あってのことだと思われる。