今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

蜂の子とエビと鳥

2005年10月18日 | 
岐阜県中津川市にある「ホテル花更紗」は、信州と同じく蜂の子(ヘボ)食の文化圏にある。
それがホテルの夕食に出てきた。
文化圏外の人間にとっては、虫(しかも幼虫とサナギ)を食べるなんてそりゃ仰天ものだが、この地への旅行が頻繁な私にとっては、いやでも慣れざるをえない。
おもしろいことに、ヘボと同じ皿にエビがあったので見比べると、同じ節足動物で、サナギ状態(ほとんど蜂の成虫で手足が閉じている)のヘボより、エビの方が腕を長く伸ばし、脚も本数が多く、目も出っぱっていて、はるかにグロテスクだと確認できる(ヘボの幼虫に至っては大粒の穀物にしか見えない)。
しかもエビは手でつかんでグシャっと殻を割って頭部を引きちぎり、胴体の肉だけを食べる。
ヘボはただ丸ごと口に入れるだけなのに。
どちらも初めて食べるとすれば、気味悪いのは絶対エビの方だな。
そう思いながら、まずエビを食べ、次いでヘボをなんとか食べ尽くした(別の食堂でヘボの一品料理を見ると、けっこう高価)。
だが、その私は、茶わん蒸しに入っている鳥肉はかたくなに残す。
これが習慣的に食べつけないものと、感情的に嫌いなものとの違いなんだな。