今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

速読の価値

2006年04月15日 | 雑感
昔、速読の教室に通ったことがある。
結局思ったのは、
速読トレーニングで速く読める本て、実はそもそも読む価値がないのかもしれない、ってこと。
そういう本は速読することさえ無駄だったりして。

綿密な思考過程をトレースするために一字一句を吟味して精読する必要のある哲学書や、何度も読み返す必要のある数式が多い理系の本。そういうじっくり読むに値する本こそ、価値ある本ではないか。
現代数学の書や微分方程式がずらずら出てくる理学書を速読できる人、いる?
私が速読に求めたのはそれ(高度な学術的知識・思考を簡単に頭に入れること)だった。
別に速読が無意味だとは言っていない。
世の中の大半の本は、速読で済むだろうから。
(あと読んでいることを楽しむ文学書も速読したくないよな。)