今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

祝!オリンピック東京開催

2013年09月08日 | 時事
2020年オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まった事は、
日本人として素直に喜びたい。

かつて石原前都知事が東京招致を打上げた時は、都民の一人として反対だった。
1964年の東京オリンピックが”高度成長”の起爆剤になった過去経験に束縛された発想に思え、
成熟した今の東京には必要に思えなかった。

名古屋に勤務する者としては、過去に苦杯を舐めた名古屋がリベンジするなら応援できたのだが。

私の気持ちが変わったのは、東日本大震災がきっかけ。
日本、とりわけ東日本に元気がほしかった。
復興を乗り越える目標となる元気が。
その意味では仙台でもよかったが、名乗りを挙げるのは都市の判断だから、
自ら手を上げない所を支持するわけには行かず、
日本全体を元気づけるという意味では、首都東京で文句ない
(そもそも東京も死者を出し、放射能を浴びた被災地だし)。

だから東京招致のアピールには、「震災の影響はない」と切り離してほしくはなかったが、
震災復興を第一義にしてしまっては、国内向けの理由になって、逆に国際的には説得力がなくなってしまう
(もっともどこの候補地も本音は国内経済の活性化のはずだが)。

東京は、イスタンブール・マドリードに比べて客観的にも優位にあったが、
直前になって福島原発の汚染水漏れが明らかとなり、それが唯一気がかりだった。

もし、東京が敗退した場合は、
「福島原発問題の解決を優先しろ」と言う世界からのメッセージなのだと受けとめる心の準備をしていた。

翌朝知った結果は、東京の圧勝!

実際には、安倍総理の「心配はない」という演説が奏効したようだ
(個人的には、高円宮妃のスピーチがすばらしかた)。
それなら、その演説が嘘でないことを証明するしかない。
これは、国が全面的にバックアップすることの宣言であり、福島にとってもいいことだ。
東京オリンピック招致が、我々日本人を精神的に元気にしてくれるだけでなく、
実質的に震災復興の起爆剤になってくれれば、文句ない。
何しろ、兆単位の経済効果が期待されるのだから。
会場は東京だが、東京のためのオリンピックではない。