3月は週一回ほどの会議くらいしか、出勤の用事がない。
なので、日頃は東京の実家にいて、週一回のんびり名古屋を往復する。
幸い、3月は「青春18きっぷ」が使える月。
なので新幹線の1/4の運賃で片道6時間かけて在来線を乗り継ぐ。
職業柄、この6時間が無駄にならないのがうれしい。
幸か不幸か東海道線は、車窓の景色に目が奪われることはない。
なので長い乗車時間がすべて貴重な読書時間になるのだ。
日頃は読みにくい分厚い哲学書が読み進められる(読んで楽しい小説に費やすのはもったいない)。
貧乏旅行の中にも贅沢な気分を入れるため、上野−熱海間の JR東日本エリアではグリーン車(2階席)に乗って、往きは弁当、帰りはビールを味わうことにしている。
もちろん、グリーン券情報をホームでSuicaにチャージする。
グリーン車初心者の人たちが車内でグリーン券を割高で購入しているのを見ると、 前もって教えてあげられたらと他人事ながらやきもきする(いくらなんでもSuicaはもっているだろう)。
それと18きっぷで乗り継ぐには時刻表は必須(ポケット版で充分)。
なぜなら、乗り継ぎは、今乗っている便の終点ではなく、途中の次の便の始発駅で乗り換えると確実に座れるのだが、ネットなどではそのような情報がでないのだ。
鉄道の旅をする人間に時刻表を買うのを惜しむ発想はない。
それ自体が楽しい読書にもなるから。
ケチれる所はとことんケチり、価値あるものにはきちんと金を出す。
これで人生を貧しくせずに、お金を貯めることができる。