15日は、卒業式(学部)と修了式(大学院)。
学部・研究科単位での授与式では、それぞれに餞(はなむけ)の言葉を送った。
教師からの言葉って、どうしても上から目線の教訓めいた内容になってしまうが、いつまでたってもその立場で教え子に接するのが教師なんだろう。
夜は、大学院修了生を送るパーティ。
学部と違って、少人数だし、また学生よりは年齢が近い(社会人もけっこういる)ので、一人一人と話しやすい。
そして面と向かって、お礼を言われる。
学部の4年間より濃い2年間を過し、特に社会人の院生にとっては特別な経験をした2年間だったようだ。
教師の仕事は、学生の変貌を導いて送り出すこと。
その変貌を学生自身が自覚できたから、お礼を言ってくれる。
そういえば、自分が学生の時、先生に心からお礼を言った記憶がない。
大人数での卒業式だとその機会がなかったし、言ったとしても儀礼的だったろう。
大学院は”満期退学”でこっそり辞めたしな…。
今までの人生でお礼を言いそびれた人が、幾人もいそうだ。