今朝、テレビのニュース速報で野村克也氏死去のテロップが流れた時、思わず声を上げてしまった。
故金田正一氏の葬儀に車椅子姿の映像を見たが、衰えたとはいえ、危ない様子には見えなかった。
私にとって野村選手は、王・長島の巨人がプロ野球の話題の大半だった時代、パ・リーグで彼らに匹敵する活躍をしながら(三冠王)、テレビで観ることがない存在だった。
現役を引退し、解説者となることで野球中継でなじみとなり、野村解説者オリジナルの”野村スコープ”での論理的な解説が好きだった。
ピッチャーと打者との一球ごとの駆け引きを、統計データをもとにリアルタイムで説明・予想するその解説によって、野球の醍醐味を知的に味わわせてくれた。
そして、当時私がファンだったヤクルト・スワローズの監督となり、野村監督はリーグ優勝、そして王者西武を破っての日本一に輝き、自らの野球理論の正しさを自らの手で証明してみせた。
元ヤクルトファンにとって、野村元監督は”恩人”である。
しかも、新人の育成、他球団でお払い箱になった選手を次々と再び活躍させ、「野村再生工場」と称されるほどのすばらしい育成力を発揮した。
かように、野村克也氏は、選手として、解説者として、そして監督として、それぞれ超一流の実績を残した、プロ野球人として最高レベルの”三冠王”だ。
氏に匹敵する人が他にいるだろうか。
昭和の偉人が、また一人いなくなった。 合掌🙏🏽