前回の講座5のペンデュラムが使いこなせるようになったら、次のダウジングもできる。
原理が同じだからだ。
違うのは、ダウジングは方向を示してくれる点。
ダウジングは地下の水脈の発見用に中世ヨーロッパで使われてきた。
日本でも、弘法大師が杖で水脈を探し当てたという伝説が各地にあるが、杖をダウジングとして使ったなら納得できる。
ダウジングは水脈以外にも鉱脈、あるいは地中の金属探知にも使われる。
金属探知は、今では専用の探知器がある(私も所有)ので、ここではパワー・スポットの探知に使おう。
まず必要なのは、L字型の金属棒2本。
それをダウジング・ロッドという(以下、ロッド)。
ロッドは製品が販売されているが、自作でかまわない。
一番簡単なのは、金属ハンガーで、これなら手作業でL字に折り曲げられる。
ポイントは、ロッドをつかんだ手の中で、自由に回転する必要があるので、棒の切り口が円形であること。
製品には、回転しやすいように筒がついてるものがあるが、棒そのものをつかんでも手の中で回転するので必須ではない(むしろ筒があると回転しすぎる)。
あとダウジングは屋外でやるものだが、協会認定の標準サイズは、それなりに大きく、大きいロッドを両手に持って探知している姿はちょっと異様に映る。
なので私は、手の中に入る小型のロッドとアンテナのように伸び縮みするロッド(中国製)を主に使う。
自作する場合にもロッドの棒部分は10cm長くらいでいい(長さはお好み)。
ロッドの持ち方は、両手でそれぞれ一本づつL字の短い側を持ち、軽く握って回転できるようにする。
探知を始める前の基本姿勢は、2本のロッド(のL字の長い側)が進行方向(体の反対側)に平行して向く位置。
そしてロッドに引力の影響を与えないよう水平に持つ(傾けてはダメ)。
さて、ではダウジングの練習をしよう。
内容は、講座5のペンデュラムと同じ。
そしてその反応原理も同じ。
ダウジングの場合はロッドが360°回転し、特定の方向を示す。
しかも左右に持つのでそれぞれの方向が異なりうる。
ペンデュラムの練習に対応させてみると①はいらない。
②から始める。
つまり、正解が明確な2択の問いをしてみる。
その時、両方のロッドが内向き(左のロッドは右を向き、右のロッドは左を向く)なら、それが「はい」の向き。
次に不正解が明確な2択の問いをする。
その時、両方のロッドが外向き(左のロッドは左を向き、右のロッドは右を向く)なら、それが「いいえ」の向き。
このように「はい」と「いいえ」の反応が正反対になれば(上の例とは逆のパターンでもよい)OK。
ロッドがある方向に向くだけなので、ペンデュラムより反応が早い。
私は、パワー・スポットの鑑定に使うことがある(地磁気や静電位など物理的計測を優先するが)。
失せ物を探すなら、ペンデュラムよりダウジングの方が方位を示せるので精度が高い。
探し物が左側にあるなら、両手のロッドがともに左を示す。
ダウジングは水脈の探知が一番得意なので、標準的な練習として、床や地面下の水道管の位置を探すものがある(図面などで正解を確認)。
もちろんロッドを動かしているのは、自分の潜在意識だから、万能ではない。
ただ探知を積重ねて、その潜在意識を鍛えることもできる。
ダウジング・ロッドのほかに、先に重りのついた細い金属棒に太い握りがついたロッドもある(片手で持つ)。
これは反応すると激しく、上下・左右、あるいは円運動をするので、ダウジングとペンデュラムの中間的存在だ。
ただ屋外で歩きながら使うとその振動で動いてしまうので、使い勝手はダウジング・ロッドの方がいい。