乗鞍岳のお話の続き。
当然また訪れたのですが、それがいつだったか、判然としません。
たぶん翌年の夏休みでしょう。
旅する事の楽しさは以前から知っていましたが、夏の信州を一人で気ままに旅する魅力を初めて知って、翌年再び行く機会があればそれを逃すことはないはず。
避暑地の一人旅・・。
その時々の気分で自由に組み替え可能な旅程。
下界の蒸し暑さを逃れ、涼しい風が通る車中でまどろむ幸せ。
本を読めば、物語をよりビビッドに語りかけてくれる。
こんな楽しさに加え、今度こそ晴れた日の眺めも満喫するのだと、勇んで行ったはずです。
この頃から記憶が混沌とし始め、ひとつひとつの出来事がどの年のどの旅のものなのか区別できません。
現在から見れば遙か昔の若かりし頃、連年同じ場所で体験した記憶。
混ざってしまっても仕方ありませんよね。(自己弁護 )
今回のエピソードは2回分くらいの旅の出来事が混じってる可能性大と見てお読みください。
ご容赦。
3度目の正直。
この年、ようやく晴れてくれました。
また乗鞍スカイラインから畳平へ。
晴れてたので景色を楽しんだはずなのですが、残念ながらまったく記憶にありません。
後記しますが、乗鞍スカイラインを走ったのはこの時が最後。
3度走っているはずですが、その内2回は霧の中、視界の通りぼやけた印象しか残らなかったようです。
さて畳平からの眺め、晴れた日のそれはなんとも素晴らしい。
ちょっとした高台となっている富士見岳に遊歩道を歩いて登ると、北方に西・前・奥の穂高岳と槍ヶ岳の岩峰が灰色の山肌を横に連ね、なんてぇ所だと思わせる眺め。
東に目を転じれば、重畳たる山並みが見下ろせる。
絶景かな絶景かな。
手前の山の緑が奥に行くに従って青を濃くし、藍色から水色へと移るグラデーションの美しさが泣ける。
いやもう最高です。
この山の重なりの規模は今まで私が訪れた山中で乗鞍岳が一番です。
(あくまで私が訪れた山中で、です。)
こんな景色が白い霧の向こうに隠れていたのね。
あきらめずに訪れてよかった。
西側真下にお花畑があるというので、そこへ行って見ました。
緑の斜面が両側に立ち上がる谷間に平地があり、木道がぐるりと一周設置されています。
お花畑?
ただの草地じゃん。
当時の印象は確かこんなだったはず。
花があまりにも小さく地味で、目に写らなかったと思います。
今なら嬉々として写真撮影してるんでしょうけど。
そこを歩いていると同じ年頃の男女のグループに声を掛けられました。
「一人旅ですか。」
「はいそうです。」
「私たちも一人旅のグループなんですよ。」
「は?」
各人は一人旅でここを訪れ、私に声を掛けたように話す内、一緒に行動するようになったそう。
折角の一人旅なのに、やはり人恋しいんですかね。
かく言う私もちょっと一緒に歩きつつ話してしまう。
聞くところによると、乗鞍岳の本当の山頂へは往復2時間くらいで簡単に登れるらしい。
ふーん、時間もあるし、行ってみようかな。
彼らは乗鞍岳を南に下ったペンション街にあるユースホステルに泊まるとの事。
今晩の宿が決まっていないなら来て見てはどうかとお誘いを受ける。
料金も非常に安いらしい。
きっと行きますと約束して別れ、山頂へ登って見ました。
女性のお誘いには弱い。
<ぶちっ>
当然また訪れたのですが、それがいつだったか、判然としません。
たぶん翌年の夏休みでしょう。
旅する事の楽しさは以前から知っていましたが、夏の信州を一人で気ままに旅する魅力を初めて知って、翌年再び行く機会があればそれを逃すことはないはず。
避暑地の一人旅・・。
その時々の気分で自由に組み替え可能な旅程。
下界の蒸し暑さを逃れ、涼しい風が通る車中でまどろむ幸せ。
本を読めば、物語をよりビビッドに語りかけてくれる。
こんな楽しさに加え、今度こそ晴れた日の眺めも満喫するのだと、勇んで行ったはずです。
この頃から記憶が混沌とし始め、ひとつひとつの出来事がどの年のどの旅のものなのか区別できません。
現在から見れば遙か昔の若かりし頃、連年同じ場所で体験した記憶。
混ざってしまっても仕方ありませんよね。(自己弁護 )
今回のエピソードは2回分くらいの旅の出来事が混じってる可能性大と見てお読みください。
ご容赦。
3度目の正直。
この年、ようやく晴れてくれました。
また乗鞍スカイラインから畳平へ。
晴れてたので景色を楽しんだはずなのですが、残念ながらまったく記憶にありません。
後記しますが、乗鞍スカイラインを走ったのはこの時が最後。
3度走っているはずですが、その内2回は霧の中、視界の通りぼやけた印象しか残らなかったようです。
さて畳平からの眺め、晴れた日のそれはなんとも素晴らしい。
ちょっとした高台となっている富士見岳に遊歩道を歩いて登ると、北方に西・前・奥の穂高岳と槍ヶ岳の岩峰が灰色の山肌を横に連ね、なんてぇ所だと思わせる眺め。
東に目を転じれば、重畳たる山並みが見下ろせる。
絶景かな絶景かな。
手前の山の緑が奥に行くに従って青を濃くし、藍色から水色へと移るグラデーションの美しさが泣ける。
いやもう最高です。
この山の重なりの規模は今まで私が訪れた山中で乗鞍岳が一番です。
(あくまで私が訪れた山中で、です。)
こんな景色が白い霧の向こうに隠れていたのね。
あきらめずに訪れてよかった。
西側真下にお花畑があるというので、そこへ行って見ました。
緑の斜面が両側に立ち上がる谷間に平地があり、木道がぐるりと一周設置されています。
お花畑?
ただの草地じゃん。
当時の印象は確かこんなだったはず。
花があまりにも小さく地味で、目に写らなかったと思います。
今なら嬉々として写真撮影してるんでしょうけど。
そこを歩いていると同じ年頃の男女のグループに声を掛けられました。
「一人旅ですか。」
「はいそうです。」
「私たちも一人旅のグループなんですよ。」
「は?」
各人は一人旅でここを訪れ、私に声を掛けたように話す内、一緒に行動するようになったそう。
折角の一人旅なのに、やはり人恋しいんですかね。
かく言う私もちょっと一緒に歩きつつ話してしまう。
聞くところによると、乗鞍岳の本当の山頂へは往復2時間くらいで簡単に登れるらしい。
ふーん、時間もあるし、行ってみようかな。
彼らは乗鞍岳を南に下ったペンション街にあるユースホステルに泊まるとの事。
今晩の宿が決まっていないなら来て見てはどうかとお誘いを受ける。
料金も非常に安いらしい。
きっと行きますと約束して別れ、山頂へ登って見ました。
女性のお誘いには弱い。
<ぶちっ>