ブツドリ

2025-02-24 15:49:48 | Weblog
滋賀県立美術館で写真の展覧会があることを嗅ぎつけ観てきた。
展示内容は「BUTSUDORI ブツドリ:モノをめぐる写真表現」というもの。
「ブツドリ」とは「物撮り」のことで、広告写真などでモノを撮ることを言う。
写真黎明期から現在までの様々な「ブツドリ」のあり方について、いくつかのテーマに分類され展示されていた。



感心したのはその分類方法。
ただモノを撮った写真をたくさんのテーマに分け紹介していた。
確か5章くらいあったはず。
すごい分析能力だなと学芸員さんを尊敬した。
ひとつの写真、あるいはある写真家の作品をいろんな見方で解釈できないと、グループ分けし整理できない。



写真の展覧会だが、アートとして対するのではなく、資料写真と対する博物学的対象として見ることになった。
ただ本当に純粋な記録として撮影されたものは少数だ。
なんでもないモノの写真だがその表情はそれぞれ。
その時代、写真家、そのテーマにより写り方にある差をどう受け取ればよいか考えながら歩いた。
その時は感じるところはあったと思うのだが、見終えて時間が経つと高尚な感想はどこかに行ってしまったけど。



展示室内は一番最後の章のみ撮影可能。
最近の広告のポスターや、ブツドリの実験的(に見える)作品が展示されていた。
そして最後の部屋では自分でブツドリできる撮影素材と照明の当てられた撮影場所を提供してくれていた。
撮影素材を撮影場所に置いて、自分のカメラやスマホで好きに撮って良いらしい。
自分も撮ってみた。(上の写真)



なんかこの美術館に来る時は寒い時ばかりのような気がする。
中庭を渡る廊下のガラスが外気温との差でいつも白く曇ってるイメージがある。
小腹が空いたので売店で甘いモノを買ってお茶にした。
ここには独立したカフェはないので、ロビーのソファに座って食べる。
びわこフィナンシェというお菓子。
写真は南北が逆だが琵琶湖を形どっている。





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