森林浴の森

2012-05-06 00:57:46 | 山行
前回の食後のお話しを引き続き…。

林中は日差しが遮られ、暑さも届きません。
汗も引いて心地よし。
登山口から30分くらい登っただけなのに、深い山に入ったような静けさ。
耳元に寄って来る羽虫はうるさいですが、他は耳に優しい鳥の声しか聞こえません。
コココココとキツツキの木を突く音も響いてきます。

木々は若く明るい林なので、深山幽谷の雰囲気でもなく新緑を味わうにピッタリ。
こんないいとこなのに登山者が少ない、というか一人も会っていない。
んー、新緑の森を独り占めです。

ほけっ、としていたら眠くなってきました。
登頂はもういいか。
登山でなく森林浴になっちゃったな。
平らな所を見つけて小さな四畳半レジャーシートを広げ、ザックを枕に横になりました。
おやすみー。
…あれ、こんなに気持ちいいのに寝不足なのに、たびたび目が覚める。
宙に地に、活発に動き回る虫達が気になったみたいです。
足がかゆい。

1時間ほどうつらうつらして起き出すと、うっすら が出ていて光差してた林床も、落ち着いた雰囲気に変わっていました。
寝転がって目の前の地面に目をやると、種から芽吹いたブナやカエデの幼木が、枯れ葉の間から顔を出してます。
とても小さい。
…この生え方の密度だと、だいぶ下敷きにしてるなあ。
許しとくれ。



出来たての酸素をいっぱい取り込み、14時過ぎに下山開始。
緑ばかり載せてきましたが、花も咲いていましたよ。
イワカガミはまだ蕾が多く、咲いてたのは二つ三つ。
きっと今週末が見頃なんでしょう。



スミレは見分けが難しい。
詳しい名前は分かりません。