詩仙堂へ行くのに一乗寺の町を歩きました。
珍しいものがあった訳でもないのですが、知らない町を歩いたのが久しぶりで、なんだか紹介したい気分です。
転地効果のなせる技?なんでしょか。
一乗寺駅へ降り立つと、時間は正午を回った頃合いでした。
まずは腹ごしらえです。
なんでも駅の西側、東大路通沿いは京都のラーメン激戦区らしく、たくさんラーメン屋さんがあるらしい。
詩仙堂と逆方向ですがそこのどこかで食べる事にし、歩き出しました。
それと思われる通りに出たので、左へ曲がりましたが右に曲がらないといけなかったのかも。
ラーメン屋さんばかりかと思いきや他の飲食店も多く、ラーメン屋さんは3軒ほど見つけただけ。
まあいい。
チェーン店でなさそうなお店を選び、食しました。
あまからスープに背あぶらたっぷり。
うまかったっす。
今度来た時は北側の様子を伺ってみよう。
そのラーメン通りと一乗寺駅の間は民家の混じる商店街。
歩道の無い狭さの車道が東西に伸びています。
途中に結構有名らしい、恵文社という本屋さんがあります。
エクステリアもインテリアも洒落たお店。
機能性のみで本を並べたお店で買うのと、雰囲気よく売ってるお店で買うのとで、同じ本でも面白さが違う気がするのは私だけではないはずだ。
この辺り、一乗寺と名は着いているものの、その名のお寺はもう存在しないそうな。
一乗寺駅を通り過ぎ、詩仙堂はそのまま東へまっすぐです。
さっきのラーメン通りもそうですが、この通りも歩いているとポツポツと洋風和風の飲食店が現れます。
こちらは個性的な雰囲気のお店が多い。
史跡巡りに疲れたら、一服するのに良さげです。
中には、おとろしい顔したブタさんの人形の置物が迎えてくれるトンカツ屋さんがあったりします。
途中に宮本武蔵と吉岡道場一門が決闘したとされる跡地があります。
一乗寺下り松と名が付く有名な場所ですが、松と石碑が建っているだけ。
も少しなんかあってもいいと思うのですが…。
このあたりから閑静な住宅街になります。
白壁や土壁の土蔵が見られるようになります。
お庭に花壇が作ってあったり、見たことのない珍しい花の木が庭の外まで枝を伸ばしていたり。
大きな家も小さな家も、落ち着いた生活を皆さん営んでらっしゃるんだなと感じる町内でした。
八ヶ峰へ遊びに行ったとき、途中で通った花の多い山村を思い出しました。
こんな街中でも花に囲まれ暮らすことができるのですね。
目の前に急坂が現れ、あれを登らねばいけないのかと暑い日差しの中げっそりしましたが、
坂の手前右手に詩仙堂入口の小有洞を見つけ、ほっとしました。
門をくぐった先は竹林。
日差しを遮ってくれ、体を包む空気もひんやりとして人心地。