7月8日(水) 天気:薄曇り
秋田駒ヶ岳に登る日。
だんだん朝早く起きるのが難しくなってきた。
宿を6:40 出発。
秋田駒ヶ岳は八合目まで車道が通じ、そこから登るのが一般的。
ここも人気の山。
なので平日も日中はマイカー乗り入れ禁止である。
麓にある「アルパこまくさ」というビジター施設から八合目までバスで入る。
7時半、アルパこまくさ着。
お、バスが止まってる。
出発時刻を調べず来たけど何時発かな。
広い駐車場に車を止め、急いで支度してバス停へ。
7時台は7:42発だった。
図ったようにピッタリの時刻。
ラッキー。
八合目への道はとても細くクネクネと曲がっていて、こんなとこバスが通れるのかと心配になる道だ。
しかも道の真ん中が盛り上がって平らで無いのでバスが揺れる揺れる。
乗り物には強いつもりだが、これだけ頭をシェイクされると酔いそうだ。
それでも運転手さんは流石で、なんでもない道の様につかえる事なくするすると上って行く。
途中反対側から来るバスと離合する場所があり、下りのバスが待っていた。
ケーブルカーみたいだ。
8:07 八合目着。
八合目には山小屋がある。
宿泊はできなさそうだ。
帰りのバスの時刻を確認しておこう。
13:30 14:05 14:40 15:15 16:25。
山小屋の貼り紙の表示はこれだけだったが、実際にはもうひとつ遅い時刻のバスがあったみたいだ。
トイレを借りて、8時半に歩き出した。
天気は薄曇り。
秋田駒ヶ岳は複数の噴火口の集合体である火山だ。
カルデラもある。
狭い範囲にピークが幾つもあり、それぞれに名前がつけられている。
男女岳(おなめだけ)、男岳(おだけ)、女岳(めだけ)、小岳に横岳。
これらを見て回るのが標準コース。
ここには10年くらい前に一度来た事がある。
その時は秋田駒ヶ岳から湯森山、笊森山、千沼ヶ原、乳頭山を経て乳頭温泉郷に下る縦走ルートを歩いた。
距離があるので秋田駒ヶ岳は阿弥陀池を見て横岳に登っただけで、ほぼ通過したも同然。
8月だったと思うが、下山した乳頭温泉郷から車を置いたアルパこまくさまでのバスで運転手さんと話す機会があり、登るお薦め時期を聞いた。
やっぱり7月だね、花でいっぱいだよ、との回答だった。
7月って雨の時期ではないかと聞くと、そうでもないよとおっしゃる。
それが頭に残っていて今回の山旅につながる。
今回は秋田駒ヶ岳だけを歩く。
10時前に阿弥陀池に到着。
ここから男女岳山頂を往復する。
池の周りにも花は咲いていたが、男女岳への道でその密度が突然濃くなった。
あ、見たことない花発見。
ツツジみたいだが地べたに花を咲かせてる。
なんだろう。
こういう小さくて頭でっかちな花に私は弱い。
足が止まってしまった。
後でエゾツツジという名だと知る。
草ではなく木だそうだ。
ここの土壌は礫質だが粒は小さいので斜面には低木や草が覆い花が咲き、その様はお花畑と言うにふさわしい。
コースタイム20分の山頂まで1時間20分も使ってしまった。
撮影に時間をかけ過ぎ。
後の行程が苦しくなった。
男女岳山頂からの眺めは前日ほどスッキリとはしていないが、まずまずの見晴らし。
山頂だけ風が吹いていて寒い。
シャツを取り出して着込み、岩陰でお昼にした。
男女岳を下り、今回一番の目的地である大焼砂を目指す。
八合目のバス停から一番遠いところにある。
最終のバスに間に合うよう帰るには撮影時間はあと何時間?何分?取れるのか計算しながら歩く。
男岳と横岳をつなぐカルデラ外輪山を越えてカルデラ内へと降りて行く。
なかなかの急傾斜で足元に気を使うが、草で覆われているためか険しさは感じない。
火口原に下るとそこにはチングルマを主とするお花畑が広がっていた。
これはすごいな。
同じ標高で日当たりにも違いはなさそうだが、既に果穂になったところとまだ白い花を咲かせているところがあった。
果穂になった割合の方が多く、チングルマの花期は終わりかけだった。
中に濃密に果穂が覆う一帯があった。
これは花咲く時期に見たら壮観だったろう。
当然ここでも足が止まる。
14時、ようやく大焼砂に到着。
ここでのお目当てはコマクサ。
一面ピンク色の大群落が見られるとか。
緑の火口原から焦げ茶色の外輪山へと上る。
お、いたいた。
ポツリポツリと緑白色の葉っぱの上に赤紫色した馬面の花が現れだした。
うーん、やっぱり黒っぽい砂礫の上に咲いてると映えるなあ。
しかしなんでこんな荒涼とした土壌で生きていくことができるのだろう。
この砂礫、厚く降り積もっていて歩くと足を取られる。
だいぶ上らねばならないが、砂浜を走ってるかのように力を削がれる。
苦闘して上るうちに徐々に花の数が増えていった。
やがて斜面はコマクサで覆われた。
おー、すばらしい。
ただ土壌は緑が増え白っぽい石も混じり出し、地面があまり黒くなく少し残念。
ここ大焼砂は6月中下旬にはタカネスミレで覆われ黄色に染まるらしい。
その頃にもう一度来て、先ほどのチングルマの群落と合わせ見てみたいものだ。
6月に長い休みを取るのは難しそうだから、隠居してからになるかな。
コマクサが少なくなったのでガンガン歩いた。
15時、横岳を通過。
ほっ、取り返したぞ。
この時間なら充分バスに間に合う。
そして最後のピーク、焼森。
眺めを楽しんで山に別れを告げ、シャクナゲコースを八合目へ下った。
秋田駒ヶ岳に登る日。
だんだん朝早く起きるのが難しくなってきた。
宿を6:40 出発。
秋田駒ヶ岳は八合目まで車道が通じ、そこから登るのが一般的。
ここも人気の山。
なので平日も日中はマイカー乗り入れ禁止である。
麓にある「アルパこまくさ」というビジター施設から八合目までバスで入る。
7時半、アルパこまくさ着。
お、バスが止まってる。
出発時刻を調べず来たけど何時発かな。
広い駐車場に車を止め、急いで支度してバス停へ。
7時台は7:42発だった。
図ったようにピッタリの時刻。
ラッキー。
八合目への道はとても細くクネクネと曲がっていて、こんなとこバスが通れるのかと心配になる道だ。
しかも道の真ん中が盛り上がって平らで無いのでバスが揺れる揺れる。
乗り物には強いつもりだが、これだけ頭をシェイクされると酔いそうだ。
それでも運転手さんは流石で、なんでもない道の様につかえる事なくするすると上って行く。
途中反対側から来るバスと離合する場所があり、下りのバスが待っていた。
ケーブルカーみたいだ。
8:07 八合目着。
八合目には山小屋がある。
宿泊はできなさそうだ。
帰りのバスの時刻を確認しておこう。
13:30 14:05 14:40 15:15 16:25。
山小屋の貼り紙の表示はこれだけだったが、実際にはもうひとつ遅い時刻のバスがあったみたいだ。
トイレを借りて、8時半に歩き出した。
天気は薄曇り。
秋田駒ヶ岳は複数の噴火口の集合体である火山だ。
カルデラもある。
狭い範囲にピークが幾つもあり、それぞれに名前がつけられている。
男女岳(おなめだけ)、男岳(おだけ)、女岳(めだけ)、小岳に横岳。
これらを見て回るのが標準コース。
ここには10年くらい前に一度来た事がある。
その時は秋田駒ヶ岳から湯森山、笊森山、千沼ヶ原、乳頭山を経て乳頭温泉郷に下る縦走ルートを歩いた。
距離があるので秋田駒ヶ岳は阿弥陀池を見て横岳に登っただけで、ほぼ通過したも同然。
8月だったと思うが、下山した乳頭温泉郷から車を置いたアルパこまくさまでのバスで運転手さんと話す機会があり、登るお薦め時期を聞いた。
やっぱり7月だね、花でいっぱいだよ、との回答だった。
7月って雨の時期ではないかと聞くと、そうでもないよとおっしゃる。
それが頭に残っていて今回の山旅につながる。
今回は秋田駒ヶ岳だけを歩く。
10時前に阿弥陀池に到着。
ここから男女岳山頂を往復する。
池の周りにも花は咲いていたが、男女岳への道でその密度が突然濃くなった。
あ、見たことない花発見。
ツツジみたいだが地べたに花を咲かせてる。
なんだろう。
こういう小さくて頭でっかちな花に私は弱い。
足が止まってしまった。
後でエゾツツジという名だと知る。
草ではなく木だそうだ。
ここの土壌は礫質だが粒は小さいので斜面には低木や草が覆い花が咲き、その様はお花畑と言うにふさわしい。
コースタイム20分の山頂まで1時間20分も使ってしまった。
撮影に時間をかけ過ぎ。
後の行程が苦しくなった。
男女岳山頂からの眺めは前日ほどスッキリとはしていないが、まずまずの見晴らし。
山頂だけ風が吹いていて寒い。
シャツを取り出して着込み、岩陰でお昼にした。
男女岳を下り、今回一番の目的地である大焼砂を目指す。
八合目のバス停から一番遠いところにある。
最終のバスに間に合うよう帰るには撮影時間はあと何時間?何分?取れるのか計算しながら歩く。
男岳と横岳をつなぐカルデラ外輪山を越えてカルデラ内へと降りて行く。
なかなかの急傾斜で足元に気を使うが、草で覆われているためか険しさは感じない。
火口原に下るとそこにはチングルマを主とするお花畑が広がっていた。
これはすごいな。
同じ標高で日当たりにも違いはなさそうだが、既に果穂になったところとまだ白い花を咲かせているところがあった。
果穂になった割合の方が多く、チングルマの花期は終わりかけだった。
中に濃密に果穂が覆う一帯があった。
これは花咲く時期に見たら壮観だったろう。
当然ここでも足が止まる。
14時、ようやく大焼砂に到着。
ここでのお目当てはコマクサ。
一面ピンク色の大群落が見られるとか。
緑の火口原から焦げ茶色の外輪山へと上る。
お、いたいた。
ポツリポツリと緑白色の葉っぱの上に赤紫色した馬面の花が現れだした。
うーん、やっぱり黒っぽい砂礫の上に咲いてると映えるなあ。
しかしなんでこんな荒涼とした土壌で生きていくことができるのだろう。
この砂礫、厚く降り積もっていて歩くと足を取られる。
だいぶ上らねばならないが、砂浜を走ってるかのように力を削がれる。
苦闘して上るうちに徐々に花の数が増えていった。
やがて斜面はコマクサで覆われた。
おー、すばらしい。
ただ土壌は緑が増え白っぽい石も混じり出し、地面があまり黒くなく少し残念。
ここ大焼砂は6月中下旬にはタカネスミレで覆われ黄色に染まるらしい。
その頃にもう一度来て、先ほどのチングルマの群落と合わせ見てみたいものだ。
6月に長い休みを取るのは難しそうだから、隠居してからになるかな。
コマクサが少なくなったのでガンガン歩いた。
15時、横岳を通過。
ほっ、取り返したぞ。
この時間なら充分バスに間に合う。
そして最後のピーク、焼森。
眺めを楽しんで山に別れを告げ、シャクナゲコースを八合目へ下った。