銭湯の帰り道

2015-03-13 00:36:23 | Weblog
このところの冷え込みに凍える夜は、銭湯の熱くたっぷりのお湯が恋しい。
この冬は平日にも関わらず度々銭湯のお世話になった。

湯舟に満たされた熱めのお湯に浸かれば、冷たく冷え切った指先や手足にエネルギーを注入される。
ぎゅうぎゅうと、間断なく。

熱を与えられた表皮はジンジンと痺れ、筋肉へ骨へ内臓へと熱を伝播する。
身体中にエネルギーが行き渡り頭皮から汗をかくに至ると、湯舟の囲いに腰を降ろししばし涼む。
ようやく人心地。

脱衣所に戻り、服を着て、外に出る。
凍てつく星空を仰ぎつつ歩くと、首や袖の服の隙間から侵入してくる冷たい空気が、火照った体に心地よい。
歩く速さで冷気が頬をなでる感触を心にとどめる。

冬の寒さを好ましく感じるなんてどうしたことだ。
春が近く、もうすぐ暖かくなり寒さとはおさらば ってことが分かってるからの余裕に違いない。

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