大正時代の駅舎

2017-03-02 00:47:51 | その他旅行き
房総横断乗車券で行く途中下車の旅(二)

事前の撮影計画はなし。
ただ小湊鉄道で調べたのが、歴史ある駅舎がたくさん残っているということ。
何度も途中下車してそんな駅舎を撮ってやろう。
早速、始発の五井駅から二つ目の海士有木(あまありき)駅で下車。
しかし撮影しているうちに雨がぱらつき風が強くなってきた。
風はどんどん強くなる。
うわあ傘が飛ばされそうだ。

<海士有木駅>


次の駅へ向おうとホームで列車を待つが、横殴りの雨はホームの小さな屋根では遮ってくれない。
傘を真横にして雨風を凌ぐ。
駅舎で待ちたいが線路の対岸だし、もう列車が来る時間だ。
ところが列車はなかなかやって来ない。
遅れているようだ。
こんなローカル線でも遅れるなんて事があるんだ。

<上総三又駅>


風は強いが雨は小降りだったのでまだマシだった。
濡れても早く乾くようにと山用のズボンを履いてきて正解。
足元は雨をまったく防げない状態でひたすら待った。
遠く踏切の警報機の音が聞こえ、ようやくやって来てくれた。
別のお客さんと車掌さんが話す声が聞こえ、JRが遅れたためらしい。
接続待ちがあったのね。

<上総山田駅>


さて、こんな天気なので駅間に歩いて出て撮影する気にはならず、駅舎の撮影が終われば小さな駅の屋根の下で雨宿り。
そんな待ち時間用に写真雑誌を持ってきたが、どの駅のベンチも吹きさらしで、寒くて読む気にならず。
駅舎内は壁があるので雨は防いでくれるが、風は通り抜けていく。
ただただ震えて時間を潰した。

<馬立駅>


駅舎は開業した時 一斉に建てられたろうから、開業当初からあるものはどの駅も同じようなデザインである。
こじんまりとまとまっていい感じ。
微妙に違う間取りや歳の取り方に着目して撮影した。
雨なので重く写したがこれからの花の季節、ハイキーに軽く写すとまた表情が変わりそうだ。
お昼を過ぎてしばらくすると風も収まり、落ち着いて撮影に集中できるようになった。

<上総牛久駅>


上総牛久駅で外に出てみた。
一軒家の並ぶ空の広い街だ。
昔からのメインストリートらしい道を歩くと、民家に混じりいろんなお店がある。
でも平日の日中ひと気はなくて、これでやっていけるのだろうかといらぬ心配をした。
平行して走っている現在の幹線の国道の方へ歩くと、交通量が途端に増え、大手のファストフード店やコンビニがあり、どこにでもある郊外の風景になった。

<上総鶴舞駅>


私にとって一番見所のある駅は上総鶴舞駅だったかな。
発電所跡の建物が残ってる。
自家発電して電車を動かしてたんだ、と感心したが、今でも気動車走らせてるんだからそんなわけはなく、電気の供給先は駅などの施設だったらしい。
この廃屋外壁のグラデーションが魅力的だった。
パッチワーク跡とか、ゆがんだ像を写す窓ガラスとか、いとおかし。

<月崎駅>




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