そろそろお目覚め

2017-03-14 23:39:13 | Weblog
道端の雑草たちが小さく丈を伸ばしだした。
先日、舗装の割れ目からホトケノザがにょっきり茎を伸ばしているのを発見。
意外な長さだ。

街路樹の根元はもっと艶やか。
ハナニラの白い花や、カタバミの黄色い蕾が群れていた。
早朝なのでまだ眠って下を向いていたが、寒さ緩む日中は元気に咲いているのだろう。

まだまだ寒い日が多いけど、本格的な春はもうすぐそこだね。
ジンチョウゲのにほひ漂う路地を歩き、気持ちを軽くした。




ピカピカラケット

2017-03-13 23:44:03 | テニス
とうとう新しいラケットを手に入れてしまった。
あ~あ、買っちゃった。
心境は微妙である。
でも持ち替えようかどうしようかと散々悩んだにしては、心を決めてしまえば替える対象はすんなり決まり、試打用にラケットを借りることもなくスペック確認しただけで買ってしまった。
買い替えに心が振れたのは、やはり体力筋力の衰えを感じる出来事が重なったから。
もう昔のパフォーマンスは発揮できない。
前のラケットの打感を捨てても、ネット上狙った高さに小細工なく打てるラケットを持ってみようと思った。

新しいラケットは面は大きく、厚みも増し、パワーアップ。
重さも少し軽いし扱い易くなったはず。
なんだけど、ラケットヘッドが前のより軽くなり、ストローク時の遠心力を効かせにくくなった。
フォアハンドストロークで相手の左側に返そうと思うのだが、右側に返る。
つまり押されているって事か。
減るかと思ったボレストストロークのネットは相変わらず多い。
これはギリギリを狙いすぎでかつ回転をかけてるからだな。
もう少し余裕を持った高さを通すように意識を変えねば。

反対にボレー時の取り回しはよくなって、しかも押さなくても当てるだけで勢いのあるボールが行く。
よく飛ぶようになったので、サーブが長くなりがち。
これまでより上から下に打つか、回転を多くかけねばならなくなった。
が、この回転のかけ方がまだつかめない。
ストロークでもそうなのだが、丁度良いかかり具合で振り抜けず、かかり過ぎたりぜんぜんかからなかったりと安定しない。
玉離れがいいのだろうか。
これまでより繊細な感覚が必要とされるようだ。

打感はドーンとかガツンという重い手応えだったのが、スパーンと軽いものになった。
スイートスポットで捉えた時はムニョンとした感触がある。
これで威力のあるボールが行っているのか疑問なのだが、よく飛んでるんだから行ってるんだと思っておこう。
打感は割り切ったのでいいが、ラケットヘッドが軽いのが少し気になるところ。
重りを貼ってチューニングしてみようか、と考えたりもする。


帰りはサクサク

2017-03-11 00:26:15 | その他旅行き
房総横断乗車券で行く途中下車の旅(終)

大多喜駅で乗った列車なら、あと一度途中下車しても接続駅から出る小湊鉄道の列車に間に合ったが、もうそんな元気はなし。
あっさり接続駅の上総中野駅まで乗車。
やっぱりこっちの方がよく揺れる小湊鉄道に乗り換え、JRとの接続駅の五井駅へ1時間とちょっと。
がら空きの車内は好きに座席を選べ、当然眠気に襲われ、抵抗する理由もなく、隅っこでグッスリ。

五井駅からは内房線。
内房線の駅から横浜方面に帰るのは電車を選べば楽チンである。
前回来た時、総武快速線直通の電車に偶然乗り合わせ、その事実を知った。
乗り換え無しで横須賀の方まで(行かないけど)連れて行ってくれる。
今回乗った電車は東京止まりだったがまあいい。
夕刻の通勤時間帯だったが、上り列車だったのでうまく座席を確保。
居眠りの続きを貪った。

<上総中川駅の駐輪場>



ここで力尽きた

2017-03-10 00:12:58 | その他旅行き
房総横断乗車券で行く途中下車の旅(六)

お昼前くらいから風も弱まり、ようやく寒さが緩んでくれた。
これで張り付いていた「この寒さなんとかして」という固着した思考が、ようやく頭の中から去ってくれた。
上総中川駅まで戻り、やって来た列車で大多喜駅へ向かった。
大多喜は「房総の小江戸」と呼ばれているらしい。
街を観光することにした。
この旅で鉄道以外の被写体を相手にするとは思っていなかったな。
あ、宿で日本酒撮ったか。

駅前の観光センターでガイドマップを手に入れ、ぐるりと街を廻った。
古い街並みが見れるのかと思ったが、数多く立ち並んでいるわけではなし。
今の建物に混じって建つ国の有形文化財登録された商家や酒屋を見つけて歩く感じだ。
江戸時代からある造り酒屋は今でもお酒を造っていて、中を覗いたら当然のごとく欲しくなって、お土産に買ってしまった。

お城もあるがちょっと離れていて、そこまで行く元気なし。
意匠を凝らした大多喜小学校の向こうに大多喜城を見るにとどめた。


夷隅神社。
石畳みの参道に導かれてお詣りした。


酒蔵小路なんて名の、通らずにはいられない細い裏道があった。
酒屋が立ち並んでたら嬉しかったが、先の一軒だけだった。


駅前に戻ったらスタミナが切れた。
だめだぁ、歩き過ぎた。
疲れてもうこれ以上積極的に写真を撮る気力が湧かない。
また寒くなってきたこともあり、空調の効いた観光センター内の椅子に座らせてもらって、次の列車の発車時刻までグッタリした。


卵屋さんの鉄道博物館

2017-03-08 23:58:20 | その他旅行き
房総横断乗車券で行く途中下車の旅(五)

晴れの予報だったのに空は曇りがち。
寒い。
早朝宿を出た時より寒くなったのでは。
歩いても歩いても身体は暖まらない。
房総の広大な畑地を吹き渡る北風に逆らいながら歩いている。

国吉駅の待合室の壁に「ポッポの丘」という施設を紹介する張り紙を見つけた。
ファームリゾート?鶏卵牧場?
入場無料かあ。
卵を売ってるらしい。
古い鉄道車両が保存され、鉄道関連グッズの販売もしてるとある。
牧場に鉄道車両を置いて直売所としてるのだろうか。
面白いのかな。

読んだ直後は行く気にならなかったが、国吉駅の寒さに身を置きこの後の旅程を考えていたら、だんだん行く気が高まってきた。
その日まだまだ時間はあって、このままのペースで一駅乗って一駅歩くのを続けたら、帰宅予定時刻より早く終着駅に着いてしまいそう。
それよりこの寒さにいつか心がくじけて、暖かい汽車の車中から出られなくなり、最後までずっと乗って行ってしまいそうだ。
そんなことしたらフリー切符じゃないから戻れない。

ポッポの丘は国吉駅の隣駅の上総中川駅が最寄り駅。
歩いて行く様な距離ではないが歩いて行けないことはない。
行ってみることにした。
で、やっぱり寒い中、歩いているわけだ。
畑地の向こうの丘の上に鉄道車両が見えてきた。
あれかあ。
開場する10時ちょうどくらいに到着した。
導入路を上ると広い駐車場があり、周りに古い鉄道車両がたくさん置かれていた。

おー、ちょっとすごいな。
想像してた大々的な農産物直売所感はなく(卵は売ってたけど)、私には純粋に引退した鉄道車両の展示場に見えた。
でも、ちょっと特殊な雰囲気が漂う。
なんというか手造り感満載で営業店舗らしくないのだ。
平日でお客さんがいないからか、人ん家の資材置き場にこっそり入り込んだ落ちつかなさがある。
展示車両の前にはキチンと経歴紹介の立札があり博物館ぽいのだが、車両に乗り込むための階段が鋼材でできてて飾り気がない。
入場無料にしてるから、お金をあまりかけられないのが分かる。
大々的にモノを売ってその売り上げで成り立たせているのかと思ったが、あまり商売っ気は感じられなかった。
施設維持の為たくさん買い物してね、と書かれていたが、ベースは鉄道好きに楽しんで貰えればそれでいいんだ、的な考えを持たれているように思えた。

営業日は金曜、土曜、日曜、月曜、祝日と来客が見込める日だけ。
施設維持に人の手があまり回せないのが見て取れる。
各車両の中に入れるのだが、掃除が行き届いていないのがありありだし、売ってる鉄道関連グッズもあまりに時が経ち過ぎている。
応援するため買えるものはないかと物色したが、購入は早々に諦めさせてもらった。
あ、そういえば入ってない販売車両が2ヶ所あったな。
そこのも同様かどうかは不明。

ただ、展示している車両は素晴らしく、サラッと見てカフェであったまって帰るつもりがそうはいかなかった。
車種多く、また珍しく、雨ざらしでボロボロなのがますます私の心をつかむ。
端から端まで見て回った。
お昼を過ぎてようやく撮影に区切りをつけ、カフェで昼食。
カフェって言ってもいすみ鉄道で使われていた「いすみ204号車」の車中にテーブルが置かれたセルフサービスのお店。
牛丼生卵付きを注文した。
美味しゅうございました。

食事後、気持ちをカンパ箱に入れて施設を後にした。
ここは知らずに遊びに来た一般の方の好き嫌いの差が激しいだろうな。
ちょっとしたキワモノ好きな人や、私みたいな鉄道好きでないと楽しめないかもしれない。
売ってる卵は放し飼いの鶏が産んだ良いものらしいから、卵を目当てに来るお客さんが多いのかもしれない。
平日だったからがら空きだったが、土日は賑やかなんだろうか。
ちょっと気になった。


<入口から見上げる>


<銚子電鉄にも撮影に行きたいな>


<ただ朽ちていく>


<車掌車四重連>


<車掌車にはストーブがある>


<モノレールを地面に置くとなんかシュール>


<昨秋乗った大山ケーブルの前任車>


<カフェからの眺め>



菜の花咲く前に

2017-03-06 23:55:17 | その他旅行き
房総横断乗車券で行く途中下車の旅(四)

前夜、撮影計画を考えることなく飲んで寝てしまった結果をいきなり突きつけられた。
前日の小湊鉄道線と同じ感じで途中下車して撮影しようと、大原駅からの始発に乗って一駅目の西大原駅で早速下車。
しかしいすみ鉄道の駅は小湊鉄道の駅みたく立派な建物はなく、ホーム上のベンチを屋根と壁が囲うだけの簡素な造り。



興味ある部分を撮り尽くし、すぐに暇を持て余してしまった。
しかも寒い。
列車はほぼ1時間に1本である。
これは動かねば凍えてしまう。
幸いにしてその日は晴れ予報。
雨の心配はなかったので次の駅まで歩くことにした。



ところが次の駅までは線路から大きく離れた国道を歩くしかなかなく、途中で会えるはずだった上り列車を見ることができなかった。
大原駅から二つ目の上総東駅から三つ目の新田野駅までは線路脇を歩けるので、きちんと調べておけば最初の下車駅を上総東駅にできたのに。



歩きついた上総東駅でやって来た下り列車に乗り一駅、次の新田野駅で再び下車。
のどかな畑地が広がるところ。
雲間から朝陽が差してきれいなんだけど、鉄道施設とうまくコラボして撮影できず。
ここにも駅舎はない。
次の国吉駅は比較的近いので、また歩くことにした。
汽車に乗りに来たのか歩きに来たのか、よくわからんな。



国吉駅には駅舎があった。
古い国鉄時代の気動車が留置されていたりして、被写体に恵まれた駅である。
ホームの向こう側の広場には木彫りのムーミンキャラクターが居たりする。
雨ざらしなのでいたみが激しく、冬の野原の背景に溶け込んで、初めどこにいるのか分からなかったが。
いすみ鉄道はムーミン押しである。
黄色い気動車にはスナフキンなんかのヘッドマークが付き、車体や窓ガラスにはムーミンに出てくるキャラクターがいっぱい貼り付けてある。



しかし寒い。
国吉駅の待合室はドアを閉じれば風は防いでくれるが暖房はなく、しんと冷えている。
我慢できなくなって暖かい場所に退避したく喫茶店は無いかと街に出てみたが、まだ時間が早くお店はどこもやってない。
仕方なく待合室に戻り缶コーヒーで暖を取った。



いすみ鉄道の気動車は黄色いの以外に、昔の国鉄色のクリーム色と朱色のツートンの車両も走っていて種類豊富である。
が、国鉄色のもデザインは昔風だが車両は黄色い気動車と同じく最新型らしい。
何度も乗り降りしたが、巡り合わせが悪く毎回黄色い方だったので、朱色の方のエンジン音やら乗り心地は確かめられず。
あと休日にはレストラン列車が運行されているそうで、そちらは国鉄時代の古い気動車を使用していて、大多喜駅の車庫で待機しているのを見ることができた。
残念ながらその日は平日。
レストランは予約が必要だが、予約なしで当日乗って食べれるスイーツ列車なるものもあるらしい。
こんな寒中稽古みたいな撮影旅行でなく、美味しいもの食べて車窓の景色を楽しむ鉄旅になんでしなかったのだろう。



いすみ鉄道と言えば菜の花畑の中を走る列車の写真が思い浮かぶ。
でもまだその季節ではなく、菜の花はちらほらと咲き出したくらい。
だから人も少なく、良かったのはそれくらいか。
シーズン中はどんな状態になるのだろう。
撮影者を入れずに撮影するのが難しいんだろうな、きっと。



おんじゅく

2017-03-03 23:00:05 | その他旅行き
房総横断乗車券で行く途中下車の旅(三)

小湊鉄道は上総中野駅でおしまい。
そこからいすみ鉄道に乗り換え。
旅の一日目はもう夕刻。
その日の撮影もおしまい。
薄暗くなったホームにいすみ鉄道の黄色い列車が入線してきた。

いすみ鉄道の気動車は最新型だ。
小湊鉄道のと比べると運転台のメーターは電光表示されてるし、エンジン音も高音の成分が多く澄ました感じ。
揺れ方も穏やか。
これは線路の敷き方の精度の差もあるのだろうけど。

車内は暖かく、日中撮影に奮闘したから疲れが出て、いつの間にか眠ってしまった。
一気に終着駅の大原駅へ。
宿はそこから外房線で二駅、御宿に取っていた。
JRの電車は更に洗練された乗り心地。
しかもすごいスピードだ。
一日ゆるゆると移動していたから、日頃の移動スピードとの違いに気づかされた。

降り立った御宿の駅前は暗かった。
なんにも無いとこなのかと思い歩いていくと、意外と食事処飲み処が次々現れる。
宿は素泊まりだったので、食べに出てくる事も考えたが、部屋で翌日の計画を立てつつ酒を飲むことにした。
コンビニで酒と肴を調達。
地元のお酒をたくさん置いてるお店で、ありがたく御宿製の日本酒を購入。
こういうのいいね、地元愛に溢れてて。







結局飲み始めたら翌日の計画に頭は回らず、飲んだくれて眠ってしまった。
翌朝は5時過ぎに宿を出て、いすみ鉄道の始発に間に合うよう駅へと急いだ。
御宿は海岸沿いの町で夏場は海水浴とかで賑わうところのようだが、結局泊りに来ただけで、海を見ることもなく去ることになった。
普通の旅ならあり得ないね。


大正時代の駅舎

2017-03-02 00:47:51 | その他旅行き
房総横断乗車券で行く途中下車の旅(二)

事前の撮影計画はなし。
ただ小湊鉄道で調べたのが、歴史ある駅舎がたくさん残っているということ。
何度も途中下車してそんな駅舎を撮ってやろう。
早速、始発の五井駅から二つ目の海士有木(あまありき)駅で下車。
しかし撮影しているうちに雨がぱらつき風が強くなってきた。
風はどんどん強くなる。
うわあ傘が飛ばされそうだ。

<海士有木駅>


次の駅へ向おうとホームで列車を待つが、横殴りの雨はホームの小さな屋根では遮ってくれない。
傘を真横にして雨風を凌ぐ。
駅舎で待ちたいが線路の対岸だし、もう列車が来る時間だ。
ところが列車はなかなかやって来ない。
遅れているようだ。
こんなローカル線でも遅れるなんて事があるんだ。

<上総三又駅>


風は強いが雨は小降りだったのでまだマシだった。
濡れても早く乾くようにと山用のズボンを履いてきて正解。
足元は雨をまったく防げない状態でひたすら待った。
遠く踏切の警報機の音が聞こえ、ようやくやって来てくれた。
別のお客さんと車掌さんが話す声が聞こえ、JRが遅れたためらしい。
接続待ちがあったのね。

<上総山田駅>


さて、こんな天気なので駅間に歩いて出て撮影する気にはならず、駅舎の撮影が終われば小さな駅の屋根の下で雨宿り。
そんな待ち時間用に写真雑誌を持ってきたが、どの駅のベンチも吹きさらしで、寒くて読む気にならず。
駅舎内は壁があるので雨は防いでくれるが、風は通り抜けていく。
ただただ震えて時間を潰した。

<馬立駅>


駅舎は開業した時 一斉に建てられたろうから、開業当初からあるものはどの駅も同じようなデザインである。
こじんまりとまとまっていい感じ。
微妙に違う間取りや歳の取り方に着目して撮影した。
雨なので重く写したがこれからの花の季節、ハイキーに軽く写すとまた表情が変わりそうだ。
お昼を過ぎてしばらくすると風も収まり、落ち着いて撮影に集中できるようになった。

<上総牛久駅>


上総牛久駅で外に出てみた。
一軒家の並ぶ空の広い街だ。
昔からのメインストリートらしい道を歩くと、民家に混じりいろんなお店がある。
でも平日の日中ひと気はなくて、これでやっていけるのだろうかといらぬ心配をした。
平行して走っている現在の幹線の国道の方へ歩くと、交通量が途端に増え、大手のファストフード店やコンビニがあり、どこにでもある郊外の風景になった。

<上総鶴舞駅>


私にとって一番見所のある駅は上総鶴舞駅だったかな。
発電所跡の建物が残ってる。
自家発電して電車を動かしてたんだ、と感心したが、今でも気動車走らせてるんだからそんなわけはなく、電気の供給先は駅などの施設だったらしい。
この廃屋外壁のグラデーションが魅力的だった。
パッチワーク跡とか、ゆがんだ像を写す窓ガラスとか、いとおかし。

<月崎駅>