鼠鯒(ネズミゴチ)・メゴチ
【語源】
可愛いとぼけた顔がネズミに似ている事から付けられたのか?
ネズッポ科ネズッポ属の魚なのでそれが変化したのか?
詳しい事はわかりません。
ネズミゴチの「コチ」はコチと姿が似ているためですが、この由来
は神官が持つしゃく(こつ)に体形が似ていることから付いた、
またはもっと単純に骨が硬いことからコツ(骨)。
この「コツ」が「コチ」に変化したといわれています。
【旬】
産卵期は春と秋。産卵後体力が回復する、また、産卵前に力を
蓄える夏が旬です。
また、江戸前の天ぷらの代表的食材。夏の料理である天ぷらダネと
して多く流通すると言う意味でも、夏が旬といえるでしょう。
【うんちく】
一般的にメゴチと呼ばれ流通していますが、本当の名前は「ネズミ
ゴチ」です。スズキ目ネズッポ科ネズッポ属の魚。
正式に「メゴチ」と言う別の魚が存在するからややこしい。
こちらの「メゴチ」は、カサゴ目コチ科メゴチ属。まったく違う
魚なのです。その上見た目も非常に似ているので始末が悪い。
また、スズキ目ネズッポ科の魚は、世界に130種、日本には35種が
生息しています。
近縁にはハタタテヌメリ、ヌメリゴチ、トビヌメリ、ヨメゴチ、
ベニテグリなどがいますが、姿形がよく似ている上に、それぞれオス
・メスで背ビレの模様が違うなどの性差があるため、正確に見分ける
事がかなり難しいです。
これらの事からネズッポ科の仲間はすべてメゴチと総称され流通して
います。
これまた、ややこしいですね~!
【ブランド・産地】
メゴチと言えば天ぷら~天ぷらと言えばメゴチと言うくらい。
天ぷらネタとしてブランド化されているようなもの。
魚としてはブランド化はされていません。
新潟県、宮城県以南から東シナ海・南シナ海の沿岸域で獲れる為、
主な産地も特にありません。
メゴチの天ぷら
【産地ならではの漁師料理】
やはり、この魚は天ぷらが最高でしょう。
しかし漁師さんは、鮮度のすこぶる良い物が手に入ると刺身で
食べるとか。尾びれを付けたまま刺身にし、コリコリ感を楽しむ
そうです。
メゴチのにこごり
また、メゴチで作る「にこごり」は、フグやサメ、アンコウにも
劣らないとか・・・・!
一度は食べてみたいですね~!
【栄養と効果・健康】
高たんぱく、低エネルギー、低脂肪、低コレステロール。
ビタミンでは、B6が豊富。これは、体内でたんぱく質を作るときに
必要とするものです。
たんぱく質も多く、B6も多いです。たんぱく質を多く摂取したい
方には、最高の食材と言えます。
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