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Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

外国語を学ぶための 言語学の考え方

2016-08-07 21:49:14 | 本-言語関連
図書館から借りた『外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書)』を読了。
本書は外国語を勉強している人向けに書かれた感じの言語学入門書。
日本語で話す時は「空気を読む」とか、「ヴァイオリン」など「ウ」に濁点をつけるとか、同じ文章で複数の解釈など、日本語もけっこう複雑なんだなと。「ら抜き言葉」が昭和初期からと意外と古くから使われているのも驚きでした。
男性名詞と女性名詞がある言語って覚えるのに一苦労しそう…。まぁ、日本にも活用形が存在するし、同じくらい複雑なのかもしれませんね。
言語を学ぶのに語彙と文法だけでなく文化や背景を学ぶのも大切だということは、私にとっては痛いところをつつかれたかも。例えば英語は聖書の表現なんて出てくるから、やはり言語だけではダメなのですね。
著者はあまり検定試験がお好きでない様子。検定試験は語学力向上の手段にはなるかもしれないけれど、目標が試験の点数だけになってしまいかねませんからね。私は英検やTOEICには反対ではないけれど、最近はどうも「TOEIC偏重」になりすぎているような気がしてなりません。

外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書)
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中央公論新社