普段何気なくスルーしている物の中に美しいものがある。
橋である。特に県境を流れるような大きな川に架かる橋というのは計算された造りなのだと思う。その結果美しくなったのではないだろうか。
美しく造ろうとした訳ではないだろう。強く頑丈な造りにした結果が美だと思うのである。
スポーツ番組などを見ていると競技者によってフォームが違う。陸上競技はフォームが美しく、スピードに溢れた者が勝つようだ。理にかなった動きというのは自然に美しさを伴うのだろう。
ハンマー投げ
体と鉄球の拮抗がなんともいえない味を出している。たった1本のピアノ線が緊張感を生み出しているのだ。これを投射まで保つことができれば記録は上がるのだと思う。
幸魂大橋(さきたまおおはし)
最初の橋に比べて、柱が中央にしかない。そしてその中央の柱と橋梁を結びつけるのは数本のケーブルだ。そのケーブルの張力が生み出す緊張感。その緊張感がこの橋の美しさにつながっているのではないだろうか。また、そういう思いがある人は橋の中央を通過する時に、頑張って重さを支えている橋のことが頭に浮かぶだろう。
強さって美しさを伴っていると思う。