伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

この歳になって

2017-07-19 23:16:49 | 言いたんく

この歳になってと書いたけれど。

ゆきたんくは長男が29になるおじさんである。

そして、一人っ子で自己中が得意かもしれない。

その「自己」の反対の意味を持つ言葉については、じっくりと考えたことがなかった。

6月の旅でそれを知ることになる。

ゆきたんくは、2011年、2016年、2017年と3回長崎県を訪れている。

その最初に訪れた2011年に行きたかった場所があった。

2畳の聖地とだと言われている場所である。



医学博士の永井隆氏が亡くなるまでの3年間を過ごした如己堂(にょこどう) → Map


ここで急だが、長崎で医学博士であり随筆家である永井隆氏の話を書く。

永井隆氏は支那事変に軍医として出征し、河北・河中・河南で計72回の戦闘に従軍した。帰国後、長崎医科大学助教授に就任した。

戦時中は結核のエックス線検診に従事した。

フィルム不足で透視による診断を続けたために白血病に罹り、余命3年の宣告を受けた。

それから2か月後、長崎医大の診察室にてにナガサキ原爆を被爆した。

その後永井氏は、「永井千本桜」と呼ばれることになるたくさんの桜を各地に寄贈する。

浦上の人たちやカトリック教会の協力により、永井氏が療養を行うための庵が完成する。

「己の如く人を愛せよ」の言葉から、庵の名前を「如己堂(にょこどう)」と名付けた。

ヘレン・ケラーが見舞いに訪れたり、昭和天皇に謁見したりした。

浦上公民館でギルロイ枢機卿見舞を受けたこともある。

長崎市名誉市民にも推挙された。

「自己」の対極に位置する言葉は「如己」である。

なお「如己」は辞書に載っている言葉ではなかった。

キリスト者ゆえの命名であったのだと思う。

コメント
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