買物に行く途中、住宅街を通り抜けていく。
静寂な十時過ぎの日中である。
ある時、何時ものコースから外れた道を歩いていた時、
行き止りか、と思い引き返そうか、と思っていたら宗旦木槿が咲いている家に出会った。
五、六本の木槿から、数多くの花を咲かせていた。
この季節、茶花としては数少ない花のひとつである。
2階建のごくありふれた家であるが、庭は手入れが余りしていないようだった。
庭のはずれの道路に面したところに、この木槿が咲いていた。
底紅である上、真夏の陽射しに白い花が数多く咲いているのは、
何かしら、まぼろしのひとときを観たようだった。
静寂な十時過ぎの日中である。
ある時、何時ものコースから外れた道を歩いていた時、
行き止りか、と思い引き返そうか、と思っていたら宗旦木槿が咲いている家に出会った。
五、六本の木槿から、数多くの花を咲かせていた。
この季節、茶花としては数少ない花のひとつである。
2階建のごくありふれた家であるが、庭は手入れが余りしていないようだった。
庭のはずれの道路に面したところに、この木槿が咲いていた。
底紅である上、真夏の陽射しに白い花が数多く咲いているのは、
何かしら、まぼろしのひとときを観たようだった。