夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

長渕 剛、作詞の発想・・♪

2005-08-02 17:43:00 | 定年後の思い
標題の件、
有数のシンガー・ソングライターの長渕 剛・氏がどの様な発想の基で、作詞するか、を綴りました。

私の別日記【 続・極楽とんぼ 】に綴りましたので、
音楽に興味のある方、創作に興味のある方、お時間のある方、
お読み頂けたら、幸いです。
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長渕 剛、作詞の発想・・♪ ②

2005-08-02 17:34:21 | 音 楽
最初に書き始めた『YAMATO』では、産みの苦しみを味わった。
絞り出した言葉が、大学ノート1冊分に及ぶのは常だが、
いつもの「言葉が降りてくる」瞬間がない。

「10代の少年兵たちは、つかの間の自由の中で、満天の星空を眺めたり、
仲間と一晩中、語り明かしたりしていたんじゃないか」

無垢な気持ちを想像した瞬間、
「キラキラ光る、流星の群れ」
という言葉が舞い降り、一気に書き上げた。
「『長渕が、俺達の気持ちを歌ってくれる』
と、少年兵達が後押ししてくれた気がする。
天から言霊が降りてきた。
鳥肌が立ち、涙が止まらなかったのは、初めて」

誕生した2つのバラード。
『CLOSE YOUR EYES』の出だし、
「それでも、この国を たまらなく 愛しているから」を
角川・氏に電話で伝えると、受話器の向こうから、涙声が聞こえたという。
「時代は変われど、愛を貫き通す大切さは普遍。
究極の愛の歌になった」
と手応えも感じている。

歌詞カードは、英語、韓国語、北京語の訳を付けた。
日本の歌手は、愛に対してこう歌っているよ、という長渕なりの表明。
ビジュアル写真に配したのは、日の丸。
「日の丸は、母親、家族、友達といった自分の原風景。
自分自身の足元を愛せない人が、他国の人のことを、どうこう言えないから」

昨年、人生を懸けた桜島オールナイト・ライブを成功させた。
十月からは、『YAMATO』と題した全国ツアーをスタートさせる。
「今回『YAMATO』に関わったことで、これまでの曲を、
違う歌として歌える」
確かな自信か、目に宿っていた。

映画『男たちの大和 YAMATO』は、戦艦大和の乗組員達の壮絶な生き様を描いたノンフィクション大作。
原作は、辺見じゅんさんの『男たちの大和』。
俳優の中村獅童(32歳)、反町隆史(31歳)が主演するほか、
渡哲也(63歳)や鈴木京香(37歳)等が出演。


以上、スポーツ報知の新聞記事の全文である。


私の手元に1冊の本がある。
『長渕剛 詩集』である。
1988年に発売され、デビューから『NEVER CHANGE』までの作詞を全て網羅した作品集である。

私が購入した理由は、多分、この直前に、彼のCDを聴いて、感心を持った為と思われる。
横浜アリーナのライブ・コンサートを収めた『長渕剛 LIVE’89』の二枚組みであった。
特にこの中で『昭和』は、この時期、昭和時代を切り取った名曲である。
私はこの名曲を少なくとも百回以上聴いている。
それだけ、色々な意味でこの曲から、私は影響を受けた。

   『昭和』
          詩・曲  長渕 剛

♪傷つけば傷つくほど優しくなれた
 貧しさは大きな力になり
 意気地のなさは勇気に変わり
 ひねた瞳は真実を欲しがる

 真実はとてつもなく激しかった
 愛せば愛するほど苦しくなる
 はかなさが美しいから
 死にたくてもまた歩いた

   俺はいま真夜中の湾岸をとばしている
   カーラジオ消して受話器を耳にかたむける
   進路は東へとお前の声を聞きながら走る
   とうとう昭和の歴史が終わった

 悲しめば悲しむほど想いやれた
 悔しさは大きな力になり
 力はいつしか詩になる
 許せないのは自分となる

   俺はいま受話器を静かに置いた
   ああ吹きすさぶ強く冷たい風に抱かれたい
   夜明け前の街が確かに動き始めてる
   とうとう昭和の歴史は終わった

   夜明け前の街が確かに動き始めてる
   とうとう昭和の歴史が終わった


私はその後、色々と音楽を聴いたりしているが、
やはりこの曲は、私のこれまでのベスト3に入っている。
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長渕 剛、作詞の発想・・♪ ①

2005-08-02 15:30:46 | 音 楽
私は音楽の作詞・作曲については、全くの素人である。
しかし、作詞から伝えられる言葉に、感動もするし、励まされたりする。
もっと心が揺さぶられた場合、その人の自己形成まで影響を与えることもある。

それだけ作詞家の場合は、歌い手を通し、聴き手に力を持つ存在である。

まして、シンガー・ソングライターの場合は、作詞・作曲そして歌い手も兼ねている場合多く、
それだけ当人の思いが、聴き手にストレートに伝えられる。

私は井上陽水、中島みゆきの両氏からは、相当に影響を受けている。
長渕 剛・氏からは、『乾杯』、『昭和』の曲は影響された程度であるが、
彼の生き方には共感が持てる。

最近、映画『男たちの大和』の主題歌を彼は担当し、この曲に対する発想元の記事があったので、
興味深く読んだ。
言葉を紡ぐことは、いかに創作者がこのようにして生まれ、作詞され、
ひとつの音楽として、完成されることは、感動を覚える。

転記させて頂きます。

歌手の長渕剛(48歳)が映画『男たちの大和 YAMATO』(佐藤純彌・監督・12月17日公開)のために
書き下ろした新曲『CLOSE YOUR EYES』、『YAMATO』8月24日に発売される。

長渕はこの程スポーツ報知のインタビユーに応え、
制作に至った経緯や新曲に込めた思いを語り、
「若くして散った少年兵に後押しされるように言葉があふれ、
書き上げた後は、涙が止まらなかった」
と明かした。
また、同曲のビジュアル写真も初公開された。

戦地に向かった愛する人を待つ父、母、恋人の心情を歌った『CLOSE YOUR EYES』。
戦地に散った多くの少年兵の無垢な感情を綴った『YAMAYO』。

2曲が生まれるきっかけは、
『男たちの大和 YAMATO』をプロデュースする角川春樹・氏(63歳)からの依頼だった。
同氏は、長渕の歌『親知らず』に感銘を受け、対面を熱望。
長渕は、台本を読み、涙した。

「角川さんから開口一番
『おれの遺言だ。日本を歌えるのは、お前しかいない』
と言われて。
その言葉に突き動かされた」


《続く》
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