夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

郵政法案の成立を・・♪

2005-08-04 15:24:00 | 定年後の思い
標題について、
政治家、マスコミの一部で、真の目的が伝達されていないので、苛立ちをおぼえ、綴りました。

私の別日記【 続・極楽とんぼ 】に綴りましたので、

お手数ながら、お読み頂ければ、幸いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

郵政法案の成立を・・♪ 最終

2005-08-04 15:14:27 | 時事【政治・経済】等
《官から民への資金の流れの変換》は、国民の利益であり、国の利益でもある。

この前提を考えた場合、下記の条件を提案したい。

①旧・郵政族の議員は、辞職を願いたい。

②政治家の人で、自己の選挙地盤に国の一般会計や財政投融資に誘導した人、
 辞職を願いたい。

③官僚の方で、天下りした人、今後する方は、辞職を願いたい。

④現行の郵便公社の職員の方で、ご不満のある方は、辞職を願いたい。

⑤民営化後、政治・行政から不当介入をしないこと。

⑥有識者による民営化委員会のメンバーは、政治家と一定の距離を保てる方。

以上、現時点で考えられる点をあげた。


今後、政府系の金融機関の改革を初め、
医療制度改革、規制改革、そして国と地方の税財政改革(三位一体改革)と
日本の国として大きな命題が控えている。

今回、郵政法案を成立させ、それぞれの改革を実現させるのが、
国民の間で幸せを共有できることである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

郵政法案の成立を・・♪ ③

2005-08-04 13:45:54 | 時事【政治・経済】等
政府・与党の郵政民営化法案は、完全とはとても言いがたいものの、
郵便貯金・簡易保険を一応、別組織にする点や、
職員の身分を非公務員に変える点は、前進といえる。
有識者による民営化委員会が、三年ごとに、民営化を見直すのも救いである。

従って、2007年4月に民営化すれば、
それなりの効果は見込める。
その後、実態を見ながら手直しするのは、現実的なやり方だろう。

《官から民への資金の流れの変換》という目的に照らして、
民営化開始後に考えるべき点は、
郵便貯金と簡易保険の金融二社への政府の関与を早くなくすことである。

現法案によれば、政府系機関となる持ち株会社が、
金融二社の株式を民営化開始から十年間を保有し、
その後も持ち続けられる。

これでは、集めた資金をどう運用するかも含め、
金融二社の経営に対する政府の関与が、ずっと続く可能性がある。
それは資金の流れを変える、という改革の目的にそぐわない。

それでも、新会社の経営が順調にいくなら、まだ良い方である。
政府の関与が強すぎる為、
経営が上手くいくのが分らない面があることが第二の問題だ。

民営化後に手直しを、
例えば、金融二社は、民営化開始から最低十年間は、
窓口ネットワーク会社との間で、業務委託の契約を結ばなければならない。
郵政職員の雇用や郵便局網を維持させるという、政治的要請によるものだ。

過疎地の郵便局を維持する目的の地域・社会貢献基金から、
どの程度の支援を得られるかにもよるが、
金融二社は、委託契約によって業務展開の足は縛られ、
収益を圧迫されるかもしれない。

また、政府の影響下にある持ち株会社が、
郵便、金融事業を含め一体経営する体制では、
郵便事業の収益が悪化した場合に、
政府の意向により、金融事業の収益で実質的に郵便事業を支援することにもなろう。
その時は、金融二社が、しゃにむに新事業に乗り出すなどして、
他の民間企業を圧迫する事態も予想される。

こうした問題を避ける為、
持ち株会社は、金融二社の株を完全に処分すべきだし、
その時期も民営化から十年後の2017年より早い方が良い。

現法案でも、2017年より早く処分できるとも読める。
それを含め、民営化後に手直しする余地がある。
必要なら、再改革の法案も検討すべきだ。

参院では、法案再修正論もあるが、
改革の内容を更に後退させるような修正を念頭に置いており、賛成できない。

現法案を可決し、郵政改革の端緒を早く開くように望みたい。


以上が全文である。

私のコメントは、次回に綴ります。


《続く》
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

郵政法案の成立を・・♪ ②

2005-08-04 12:28:45 | 時事【政治・経済】等
ここは法案を成立させて、民営化を進める中で、
まともな形に改善するのが、現実的な選択ではないか。
良識の府、参院に日本経済の将来を見据えた、
正しい判断を強く期待する。

郵政法案が成立しない場合のコストを考えてみよう。
まず郵便貯金・簡易保険には、政府の保証が今後もつく。
だから貯金者や契約者には、良いかもしれないが、
郵便貯金・簡易保険を通じ多額の資金が吸い上げられ、
その大半が国債や地方債の購入に回される構図は変わらない。

国債には、財政赤字の穴埋めに使われるものと
財政投融資の財源になるもの(財投債)がある。

つまり今の郵便貯金・簡易保険が存続する限り、
国の一般会計や財政投融資に使える資金は、潤沢であり、
政治家や官僚、財投機関の関係者は、それを当てにする。

結果として、危機的な状況にある財政の健全化は遅れ、
政府系の金融機関などの財投機関の改革も先送りとなる。
特に政府系の金融機関の改革論議は、郵政民営化法の成立を受けて始める予定だ。

郵政法案が否決されれば、こちらもほぼ雲散霧散するに違いない。
かくして、郵政改革の大きな狙いである《官から民への資金の流れの変換》は、
実現しない。

また、郵便局が法人税を払っていない事など、
年間数千億円ともいわれる《見えざる国民負担》も続く。
先細りが予想される郵便事業の経営効率化や、
利用者へのサービス改善も遠い先の話になる。

更に、小泉構造改革の本丸とされた郵政民営化が頓挫すれば、
仮に現政権が続くとしても求心力を失い、
医療制度改革や規制改革、国と地方の税財政改革(三位一体改革)等も、
失速するか、または官僚主導の、民意を反映しないものになろう。

構造改革が後退することの歴史的な損失を、私達は強く憂慮する。



《続く》
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

郵政法案の成立を・・♪ ①

2005-08-04 11:13:30 | 時事【政治・経済】等
私は7月の下旬で『郵政法案、衆院通過に伴う冷静な賢者・・♪』と題して、
綴ったが、あれから議員、マスコミ、そして国民の一部の方が、
本来の目的がお解かりになっているか、はなはだ疑問を持っている。

政府の国民に対しての、本意を伝達させる、PR不足も足りなく、
政治の素人の私さえ、苛立つことが多い。

前回に綴りましたが、あえて繰り返します。

巨大な資金量を持つ郵便貯金、簡易保険が、
国の保証を背景に民業を圧迫していること。
そしてこの資金で、特殊法人などに非効率な分野に流れている現状も
改定できるからです。

残念ながら、修正案に成ってしまいましたが、
後は民営化になった時、政治・行政から不当介入がないことを
祈るだけです。

国民の利益になる国益の前で、
これ以上、反対することは非国民である。

こうした混乱した状態で今後に予測されることは、
素人の私では手に余るので、
古いニュースで恐縮であるが、私が読んだ記事で、
的確な記事を転記させて頂きます。


NIKKEI NET
『社説・春秋』の特集記事の中で、7月29日に於いて、

《社説 郵政法案を今国会で成立させよ》

郵政民営化法案は、参院での可決・成立が危ぶまれている。
自民党議員のうち、18人が反対すれば否決となるが、
どの位が反対に回るか、読めない情勢だ。
否決となれば、衆院解散・総選挙が予想され、郵政法案は雲散霧散するだろう。

この法案には、幾つかの問題があり、
本来は抜本的な手直しが必要と私達は考える。
しかし、小泉首相が在任するこの機を逃せば、
民営化は長期にわたり政治課題にならない可能性が大きい。
その社会的、経済的なコストは、図り知れない。


《続く》
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高樹のぶ子・女史の『モノと物語』・・♪

2005-08-04 09:31:00 | 定年後の思い
有数の小説家で高樹のぶ子・氏がいるが、
この人の初期作品『光抱く友よ』、『熱い手紙』、『時を青く染めて』、『サザンスコール』等を愛読しているが、
ここ七年前後は読んでいない。

昨日から私のメモ書きを整理していたら、この方の綴られた随筆が出てきた。
私はこの方が人を視る力がある、と感心していたので、切り抜きが残っていたのだろう。

女心から視た、男性の日常の心情を明確に切り取られている。
世の奥様方、男性の紳士の方に読んで頂きたく、転記させて頂くことにした。

2002年6月10日(月)
『文藝春秋』の7月号で、《男の逸品》の特集があったが、
この中で高樹のぶ子・女史のエッセイに感心したので、転記する。


    『モノと物語』
            高樹のぶ子

男はこだわりの多い生きものらしい。
こだわりは食べ物の好き嫌いや体質に合う合わないといったことではなく、
もっと意志を働かせた選択であり、
それゆえに、人格を浮かび上がらせてくるから面白い。

持ち物だけではなく、朝食のコーヒーはこの濃さと熱さでなくちゃ嫌だとか、
パジャマは襟付きでないと安眠できないとか、
あまり実利実害があると思えない実柄に執着する。
そしてその主張は真剣そのものである。

女は男のそうした主張に出会うと、
ある種の母性に目覚め、この人何とアホなことにこだわっているのかしら、子供みたい、と思う。
この子供みたい、と感想が、後々微妙な変化をとげる。
社会に出ればちゃんと仕事をし、大人として頑張っているのに、
私の前ではまるで駄々っ子なのね、いいわよ、私にだけ甘えなさい、となるか、
そんなどうでもいいことに固執して、ガキの相手なんかごめんだわ、いい加減にしてよ、となるか、
そこは愛情と相性の問題である。

いずれにしても女性は男性ほど、こだわりを持たない。
シャネルもグッチもフェラガモも好きだし、
長い髪も似合うと言われて伸ばしていた髪も、気分を変えるためにバッサリ切る。
あれもこれも試してみたくなるし、ためして良ければさっさと前のモノを捨てる。

だから、五十になった男が引出しの奥から擦り切れた定期入れを取り出し、
これは中学校のとき隣町まで通ったバスの定期入れだ、
などと言われると、何でしたら私が代わりに捨ててあげましょうか、と言いたくなる。

男の身辺は、思い入れと執着とこだわりで満たされている。
女は前のモノを捨てて行くからいいけれど、
男はモノを溜め込んで行くので、押入れも机の引出しもCDラックもレコードケースも、やがて満杯になる。

我が家でも、時々私が叫ぶ。
何よこのプラスチックのコップは!
え、第25回スーパーボウルの、スタジアム記念のコーラが入っていた?
じゃあこのヨレヨレのTシャツは何なのよ!
リバプールのジョン・レノン追悼コンサートで手に入れたって?

それなりに理由がある。
どうでもいいじゃないの、と言っては大喧嘩になる。
怒るかスネるか、ともかく後が大変だから諦めるしかない。

そうした性分を逆手にとり、
始めて合った男の持ち物から、彼の心の奥深くを覗き込むのも一興だ。
あらその時計、ちょうと変わった針ですね。
そのカバン、ガッチリ重そうだこと。

男が時計やカバンにまつわる物語を話し始めれば、じっくり聞こう。
そこには良質な過去がひそんでいるか、
赤ん坊がおしゃぶりを手放せない程度のものか。

そうなれば男も、モノにこだわるだけでなく、《モノをめぐる物語》も用意しておかなくてはね。


以上、全文である。
尚、原文をブログの世界で読みやすくしたので、あえて改行を多くしている。

一流の女流文学者は、一流のエッセイを綴る、ということである。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする