私は世田谷区の隣接した調布市に住んでいて、実家の近くに一戸建てで生活を営んでいる。
実家の親族は、世田谷区や調布市に住んでいる人々が多い。
親族はスーパー、マンション、駐車場とか経営している人々もいれば、
街中の商店とか、農業とか、サラリーマンをしている人もいる。
あるいは団地に住み、ひっそりと一人住まいをしている人もいる。
私は『成城学園前』を最寄駅として、35年間サラリーマン生活をしてきたので、
この駅の商店街の推移を観てきている。
実家で生を受けたのが、昭和19年なので、調布の商店、農耕地の移ろいも
観てきたり、
或いは成城周辺の移ろいも少年、青年期を通して、多少知っているつもりである。
いずれにしろ、敗戦後の移ろいは、日本の各地で観られたように、変貌した。
ただ、私の周辺はちょっとした変貌が著しい、と思ったりしてきた。
この変貌を少しでも想いだし綴ることができれば、
現代の二極化の社会と生活に纏わる実態の一面を明示出来るか、
と思索したりしている。
私にとっては、ある面に於いて、ちょっと辛い心境もあるが、
匿名の利点を梃子に綴ることが出来たら、良いと考えている。
《続く》