10時過ぎに、駅前の眼科に向った。
清潔感が隠居の身として、何より重要なので、
朝風呂に入って、ちょぴりおしゃれをして出かけた。
受付のアシスタントの女性に、五回目となったので、馴れ合いの明るい挨拶をした。
その後、奥の診断室で美人の医院長の所に、通された。
簡単な診察を受けて、
『もう完治しました・・
後は疲れ目予防の目薬を出しますので・・』
と微笑を浮かべて、美人は言った。
『お陰さまで・・』と私は言った。
『それと、お約束のレントゲン写真を・・』と私に手渡した。
『色々とお世話になりまして・・』と私は言った。
『どう致しまして・・』と美人は微笑んだ・・。
私は名残り惜しいが、こればっかりは用事のないのに、通院は出来ない。
そして、内科専門医師宛に調査依頼書を受け取った。
薬局の所で、疲れ目予防の目薬を受け取り、
タクシーで私の家の近くの内科医院に向った・・。
タクシーの中で、美人医院長の自筆の調査依頼書の表書きを見た。
丁重に書かれている折、優しい字型であった。