夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

初冬の藪椿・・♪

2005-12-17 18:10:00 | 定年後の思い
私の家には、三種類の椿があるが、
ひとつは蕾の状況となってきている。

昨日、昼下がり遊歩道を歩いていたら、
陽当たり良い所に、紅色の一重咲きの椿が、
ニメートル前後の樹形で満開となっていた。

私は幼時の頃から見慣れた椿であるが、
花の少なくなった初冬の今頃、素朴な花に慰められた・・。

幼時の頃、私が生まれた家では、雑木林の陽当たり良い場所、
陽の当りの少ない所にも点在していたが、
晩秋から春にかけて咲き、移ろっていた・・。

雑木林は祖父や父が余り手を入れていなかったが、
雑然とした樹木の多い中、こんなところに椿がある、
と子供心に思ったりした。

私にとっては、懐かしい幼時に還れる花のひとつである。


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初冬の穏やかな時・・♪

2005-12-17 13:39:00 | 定年後の思い
家内が大掃除をしているので、私の方が落ち着き無くしたので、
早めであったが買い物に行った。

10時過ぎに家を出て、住宅街を通った。

陽射しを受けた人通りの少ない道を歩いたが、
師走の中旬というのも忘れるくらい長閑な情景である。

風もなく、暖かな初冬の東京の郊外は、
恵まれた地域のひとつであることを実感させてくれた。

現役の方達は、残り少なくなった年末までの土曜日の今日、
疲れを癒すひとときと思われる。

小公園にある大きな欅(けやき)の樹木は、
朱色の葉は全て落としきり、
幹と枝の裸木はしなやかに温かい青空に伸ばしていた。








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早朝のひととき・・♪

2005-12-17 08:14:00 | 定年後の思い
何時ものように6時に起床し、煎茶を淹れた後、
新聞を取り込むため、玄関庭に出た。

薄暗い日の出前であったが、
樹木に薄っすらと霜が観られ、寒い初冬の朝だった。

空を見上げると、満月の月が観られた。

昨夜から観えた月は、夜の間に移動し、
こちらの角度になったのか、とちょっと驚いたりした。

初冬の寒空に、月は凛とした姿に見えたが、
このような満月の時は、何かしら微笑みかけているように、私には観えた・・。

現役の時代は、このような月を眺める余裕などなく、
この時間は通勤の最中の時間であった。

この後、家内のコーヒーをマグカップに淹れ、
そして牛乳をマグカップに淹れた後、お盆に載せ、家内の枕元に置いた。

新聞を精読し、7時になると戸を開けながら、朝の陽射しを受けた・・。

家内の起きてきて、洗濯をはじめる。

私はぼんやりと庭を見詰めていると、
紅葉の終えたもみじの枝に小鳥の5、6羽が小枝の間を移動していた。

『XXちゃん、さ・・雀(すずめ)がきているよ・・もみじの枝に・・』と私は家内に言った。

『貴方、四十雀ですよ・・』と家内は微笑んで言った。

私は小鳥についても無知である。

以前、この季節に百舌(もず)はきていた・・。
この鳥は、声高く鳴くので、私は解るが、このほかは殆んど解らない。

私は庭先に小鳥が早朝、昼下がり、夕暮れの時、訪れて来てくれれば、充分である。

昨日の陽だまりの3時過ぎ、樹木の間を5、6羽が飛び廻っていた・・。

庭の外れの黒土の上を一羽の小鳥が、
ちょこちょこと群れから離れて、動き廻っていた。

私は、自分の姿を見たように思えた・・。


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