私は東京郊外の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みに住む68歳の身であるが、
昨日は雨が予測されていたが、予期せぬ雪が降り、
今年初めての雨が初雪に変貌して私は戸惑ったりした。
10センチたらずの積雪となったが、我が家の小庭はこの時節は隣接の賃貸マンションの影響で、
半分ほど陽陰となっているので、今朝も残り雪の情景が大半となっている。
こうした情景の中で、白梅、紅梅の莟〈つぼみ〉も固く、数週間過ぎれば花が咲くかしら、
とぼんやりと思ったりした・・。
そして不意に過ぎし日の旅先でめぐり逢えた早春の花が、
私の脳裏から泉のように湧きだして、『まんさく』、『水仙』、『梅』、『菜の花』の花が、
私の心に占めたりした・・。
過ぎ去り2006〈平成18〉年2月下旬に、浜名湖の奥まった所に猪鼻湖があるが、
この湖畔沿いに幾つかのリーゾト・ホテルが点在し、この中のひとつに三ケ日温泉があり、
私たち夫婦は家内の母を誘い、3人で5泊6日の温泉滞在の旅路をした。
もとよりこの地方は、奥浜名湖と呼ばれ、古くから人の営みが刻まれた歴史のある地域でもある。
この数年前の2004〈平成16〉年の秋に私は定年退職を迎え、
この直前に家内の父が病死したので、独り住まいとなった家内の母を誘い、
私たち夫婦と幾たびか旅を重ねてきた。
そして温泉のある観光ホテルに宿泊して、周辺を散策したりしてきたが、
たとえ行楽地を訪れても、私は男性の60代であり、家内たちの行きたい所と違い、
私は別行動をして日中のひとときを周遊することが多いのである。
この旅の間に、たまたま三人で『龍潭(りょうたん)寺』を訪れた。
横道から入ると、本堂の外れに受付を済ますと、お香の香りが漂ってきた・・。
鶯張りの二間程の廊下を歩き、座敷の客間、仏間を観たりしたが、お香をたいている様子がなく、
この本堂全体が障子、襖(ふすま)、壁に香りがついていたことに気付いた。
本堂の前の庭園の白梅、しだれ紅梅、そして南天(ナンテン)の樹木の景観に心を奪われた。
その後、小堀遠州の作と知られている庭園は、東峰、中峰、西峰の三つの築山を設けており、
東西に心字を縁取った池が流れて、幾多の石組みの枯滝を配し、臨済宗の伝統を引き継いでいた。
確かに景観は裏打ちされ、どなたが観ても満足させる庭園である、と私は感じたりした。
そして『龍潭(りょうたん)寺』は道路から一歩入ると、
山門までの長い道の後、仁王門、境内の庭園、そして本堂に続く情景に瞬時に魅了させられたりした。
この二日後、私は里山を切り開き、起伏の斜面には紅、濃いピンク、淡いピンク、そして純白の花びらをつけた梅の樹木が、
この公園の一面を染めていた所を訪れた・・。
その脇には水仙が咲き、松林の近くに菜の花が咲いていた・・。
旅先に於いて、偶然にこのような光景に出会うと、得も知れなく心を満たしてくれる。
小雨降る中、私たち三人は観光船に乗り、浜松市が市制60周年の記念として、
動物園とフラワー・パークをこの里山の一角に創設した処に、
家内たちは動物園に行き、私はフラワー・パークを訪れた・・。
雨の降りしきる中、傘をさして、デジカメを首に掲げ、散策した。
里山の起伏を下りかけた時、不意に黄色い花が目に止まり、
近寄ると、若樹の『まんさく』が雨の中、咲いていた。
まんさくの大木はよく見かけるが、こうした5メートル前後の樹木は、私は初めてである。
この若樹が三本程、起伏の斜面を彩っていた。
こうした光景は、数年過ぎた頃に不意に想いだされると思う・・。
私は、のちのおもいに、かと呟(つぶや)いたりした。
何のとりとめなく自在に散策し、身をゆだねていたが、
やがて雨が強く降ってきたので、屋根のある休憩所のベンチに急いだ。
このような旅先のひととき、不意に早春の花が思いだされたのである。
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昨日は雨が予測されていたが、予期せぬ雪が降り、
今年初めての雨が初雪に変貌して私は戸惑ったりした。
10センチたらずの積雪となったが、我が家の小庭はこの時節は隣接の賃貸マンションの影響で、
半分ほど陽陰となっているので、今朝も残り雪の情景が大半となっている。
こうした情景の中で、白梅、紅梅の莟〈つぼみ〉も固く、数週間過ぎれば花が咲くかしら、
とぼんやりと思ったりした・・。
そして不意に過ぎし日の旅先でめぐり逢えた早春の花が、
私の脳裏から泉のように湧きだして、『まんさく』、『水仙』、『梅』、『菜の花』の花が、
私の心に占めたりした・・。
過ぎ去り2006〈平成18〉年2月下旬に、浜名湖の奥まった所に猪鼻湖があるが、
この湖畔沿いに幾つかのリーゾト・ホテルが点在し、この中のひとつに三ケ日温泉があり、
私たち夫婦は家内の母を誘い、3人で5泊6日の温泉滞在の旅路をした。
もとよりこの地方は、奥浜名湖と呼ばれ、古くから人の営みが刻まれた歴史のある地域でもある。
この数年前の2004〈平成16〉年の秋に私は定年退職を迎え、
この直前に家内の父が病死したので、独り住まいとなった家内の母を誘い、
私たち夫婦と幾たびか旅を重ねてきた。
そして温泉のある観光ホテルに宿泊して、周辺を散策したりしてきたが、
たとえ行楽地を訪れても、私は男性の60代であり、家内たちの行きたい所と違い、
私は別行動をして日中のひとときを周遊することが多いのである。
この旅の間に、たまたま三人で『龍潭(りょうたん)寺』を訪れた。
横道から入ると、本堂の外れに受付を済ますと、お香の香りが漂ってきた・・。
鶯張りの二間程の廊下を歩き、座敷の客間、仏間を観たりしたが、お香をたいている様子がなく、
この本堂全体が障子、襖(ふすま)、壁に香りがついていたことに気付いた。
本堂の前の庭園の白梅、しだれ紅梅、そして南天(ナンテン)の樹木の景観に心を奪われた。
その後、小堀遠州の作と知られている庭園は、東峰、中峰、西峰の三つの築山を設けており、
東西に心字を縁取った池が流れて、幾多の石組みの枯滝を配し、臨済宗の伝統を引き継いでいた。
確かに景観は裏打ちされ、どなたが観ても満足させる庭園である、と私は感じたりした。
そして『龍潭(りょうたん)寺』は道路から一歩入ると、
山門までの長い道の後、仁王門、境内の庭園、そして本堂に続く情景に瞬時に魅了させられたりした。
この二日後、私は里山を切り開き、起伏の斜面には紅、濃いピンク、淡いピンク、そして純白の花びらをつけた梅の樹木が、
この公園の一面を染めていた所を訪れた・・。
その脇には水仙が咲き、松林の近くに菜の花が咲いていた・・。
旅先に於いて、偶然にこのような光景に出会うと、得も知れなく心を満たしてくれる。
小雨降る中、私たち三人は観光船に乗り、浜松市が市制60周年の記念として、
動物園とフラワー・パークをこの里山の一角に創設した処に、
家内たちは動物園に行き、私はフラワー・パークを訪れた・・。
雨の降りしきる中、傘をさして、デジカメを首に掲げ、散策した。
里山の起伏を下りかけた時、不意に黄色い花が目に止まり、
近寄ると、若樹の『まんさく』が雨の中、咲いていた。
まんさくの大木はよく見かけるが、こうした5メートル前後の樹木は、私は初めてである。
この若樹が三本程、起伏の斜面を彩っていた。
こうした光景は、数年過ぎた頃に不意に想いだされると思う・・。
私は、のちのおもいに、かと呟(つぶや)いたりした。
何のとりとめなく自在に散策し、身をゆだねていたが、
やがて雨が強く降ってきたので、屋根のある休憩所のベンチに急いだ。
このような旅先のひととき、不意に早春の花が思いだされたのである。
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