夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

忘年会、老ボーイの私は齢を重ねるたびに減り、ここ数年はわずか2つとなり果てて・・。

2015-12-15 12:23:52 | ささやかな古稀からの思い
私は昨夕、高校時代のひとりと忘年会の真似事をする為に、『吉祥寺』に向かった・・。

私は1962年(昭和37年)の当時は高校3年生で、私は彼の実家に50回ぐらいは泊まったり、
彼も私の実家に少なくとも20回は泊まったりし、もとよりお互いの家族とも懇親していた。

こうした間柄でも、私が20歳を誕生日を迎えた時に、私は大学を中退して映画・文学青年の真似事に邁進する中、
疎遠になったりし、その後は彼の結婚式の披露宴に列席したぐらいとなった。

そして私が民間会社で35年近く奮戦して、2004年(平成16年)の秋に定年退職後になるまでは、
お互いに年賀状を交わす程度で、数年毎に電話をする程度となった。

やがて私が定年後に多々の理由で年金生活を始めて以来、毎年一回ぐらいはこの時節に、
お互いの住まいの中間点の『吉祥寺』の居酒屋で、懇親を重ね丸11年が過ぎ、12年目となっている。


私は東京郊外の調布市に住む年金生活の71歳の身であり、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たったふたりだけの家庭である。

この時節、世の中で働いて下さる現役の諸兄諸姉は、ボーナスシーズンも過ぎて、
多忙の中のひととき、忘年会を会社の同じ部署の人たち、或いは同僚たち、そして友人たち、
それぞれ懇親を深め12月中旬になると思われるが、
何かしら遠い世界の出来事のように感じたりしている。
          

私の50代の前半の頃は、現役サラリーマンの時代であり、私なりに奮闘し、
この12月は部内はもとより、同世代、悪友たちと、何かと忘年会と称して懇親会を重ねてきた。

やがて50代の半(なか)ばに、リストラ烈風の中、組織の統廃合により人事異動が熾烈となり、
或いは早期退職優遇制度の名目で先輩、同僚、後輩たちが退職されたり、
そして私のように出向となったりした。

そして私が定年退職するまで、年に数回は互いに連絡して、東京に残った人たちと懇親会を重ねてきた。

やがて私の定年後になる頃は、病気で通院しているの・・、親御の介護で・・、親が亡くなったので・・、
メンバーが次第に欠落した・・。
そして、この時節になると、忘年会は2月頃に有志で集まって懇親会すれば、と敬愛してきている先輩だった人から云われたりすると、
そうですよねぇ、と私は応(こた)えたりしてきた。

このように私は、この時節の忘年会と称した懇親会は、無念ながら消滅したのである。
               

昨今は、多くの退職された方たちも同様と思われるが、退職10年も過ぎれば、
かっての会社時代の先輩、同僚、後輩たちの集いより、
家族の団欒はもとより、親族、親戚関係の冠婚葬祭が優先となっている。

そして私は少し寂しい心情となり、6年前の65歳の頃まで、近くに住む地元の小、中学の同級生の有志と、
最寄駅の居酒屋、食事処で逢い、懇親を深めたりした。
こうした時は、同級生の女性から、XXクン、と私は呼ばれたり、
悪友たちとは、お互いに苗字を呼び捨てにし、この世の一番気楽なグループ、と微苦笑したりしてきた。

しかしながら私の会社時代の忘年会と同様に、
当人が病気で通院、親御の介護、
そしてここ20数年は共稼ぎが加速される中、息子、娘の代わりに孫を世話している・・などで消滅してしまった・・。


私は昨夕、5時過ぎに『吉祥寺』の居酒屋で、高校時代で知り合った親友か悪友、友人か解らないが、
お互いに包み隠せず話し合える貴重な友と談笑した。

こうした時は、お互いの好きな単品を数多く注文し、彼はビール、私は地酒を呑みながら、話し合った。
家族のこと、そして昨今の世情を憂いた後、
昭和妻の専業主婦、或いは居候のようなことが許された良き時代だったことなどが、
たまたま話題となり、話が尽きないのである。

結果として10時半過ぎに散会とした。

私は亡き母から素直に受け継いだ為か、男の癖におしゃべりで、
71歳の男同志が、酒を呑みながら料理を食べて、5時間半ばかり談笑するは、毎年のこととなっているが、
仲居さんたちは、あきれ果てているかなぁ、と私は微苦笑したりした。
          

或いは家内と駅前で買物して夕暮れになった時、夕食を食事処で思案している時など、
何かしら居酒屋チェーンのネオンが数多く観えた時、
私は家内を誘い、忘年会の代わりの懇親会の真似事をしたりしてきた・・。

こうした中で、たまたま私はサラリーマン時代を含めて長年に愛用してきた居酒屋の変貌を話題にしたり、
或いはリストラ烈風で私の出向時代の心情、やがて同僚たちの動向を話題となったりしている。

そして苦節の時代があったが、今こうして大病もすることなく年金生活を過ごせるのは何よりだ、
と私は微苦笑を重ねて、家内に言ったりした。

このように忘年会に関しては、老ボーイの私としては齢を重ねるたびに減り、
ここ数年は忘年会の真似事を高校時代からの親友、そして家内と、恥ずかしながら2つとなっている。

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