夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

自宅介護、介護サービスを活用すれば、1日プラス1000円で介護放棄を防げる、と朗報を真摯に学び・・。

2015-12-27 13:29:07 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の71歳の身であるが、
昨夜のひととき、週に2回ぐらい愛読しているビジネス総合情報誌として名高い『プレジデント』の基幹サイトで、
【 1日プラス1000円で介護放棄を防ぐ! 介護サービス利用法 】と見出しされた記事を偶然に見たりした。

そして【家計簿公開!ケース別「幸せの処方箋」】と連載記事で、今回は【自宅介護(同居)】編と知ったが、
恥ずかしながら自宅介護も未経験で、介護サービス利用法も無知であったが、
いつの日にか、齢を重ねれば遭遇することもあるので、精読した。

そして自宅介護に伴う介護サービスを活用方法、
何よりも家族が介護する場合とヘルパーさんとの相違を真摯に多々学んだりした・・。

この記事の原文は、『PRESIDENT 』の2014年5月19日号に掲載された記事のひとつで、
ノンフィクションライターの山田清機(やまだ・せいき)さんの寄稿文であり、
『PRESIDENT 』の基幹サイトに2015年12月21日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
               

《・・自宅で看るか、施設ならどこに頼るか。介護パターンの選び方によって、家族のお金と心の負担に大差がつく。
実例を通して「わが家のベスト」な選択を考えよう。

同居している家族が要介護状態になったとき、まず家族が考えることは「自分たちでなんとかしよう」ということである。
当たり前と言えば当たり前の反応だが、こうした頑張りがかえって裏目に出てしまうケースが多いという。

【ケース1】要介護5の母親と暮らす長女が介護不能に

82歳になる母親は、70代の後半から寝たきり状態になっている。
父親はすでに他界していたため、同居していた長女(59歳)が介護をすることになった。

長女は「自分の家族は自分で面倒を見るべきだ」という意識が非常に強かったため、
介護保険サービスは週1回の訪問入浴サービスしか利用していなかった。

長女自身、年を重ねるごとに体力が低下していくのを感じてはいたが、
家の中に他人が入り込んでくるのが嫌だったので、無理をして母親の介護を続けていた。

そんなある日、母親のおむつを交換するために前かがみになって
母親の体位を変えようとした瞬間、腰に激痛が走った。

ギックリ腰になってしまったのである。
数日間は、長女自身が動けない。
夫は会社勤めをしている。介護は1日たりとも休むことができない……。
               

長女は仕方なく、1日3回の訪問介護サービス受けることにし、
排泄介助と昼食の介助などをホームヘルパーに任せることにしたのである。

その結果、自身の負担だけでなく、家族全体の負担が劇的に軽減することになった。
長女が母親にかかり切りだった分、夫や子供たちが家事を分担していたのだ。

また、定期的におむつ交換をしなくてもよくなったため、
家事やテレビを中断することが少なくなって、精神的にもかなりゆとりが生まれるようになった。

このケースで増えた介護費用は1日3回(合計2時間)の訪問介護の利用料金で、
1日当たり約1100円(東京23区、自己負担1割の場合)。

訪問入浴を含めた月額費用の合計は約3万8000円である。


なぜ、同居している家族が介護保険サービスの利用を躊躇しがちかというと、
必ずしも「自分たちで面倒を見るべきだ」という意識のせいばかりではない
と訪問介護サービスの専門業者、ケアリッツ・アンド・パートナーズの宮本剛宏社長は言う。

「1番多いのは、介護費用の実態をご存じないということです。
ケース1でおわかりのように、1日3回の排泄介助サービスを受けても、1日当たり1000円程度で済んでしまうのです。
しかし、多くの人がそんなに安くやってもらえるとは思っていないのが実情です」


もうひとつの原因は、家族が介護したほうが、被介護者にとって快適であるという思い込みだ。

「特に娘さんが同居している場合、ヘルパーのやり方に対して、
『私のやり方と違う』という印象をお持ちになる場合が多いですね。

それでヘルパーさんと揉めてしまって、結局、自分で介護をすることになってしまうのです。
しかし、ヘルパーは訓練を受けたプロです。
多少やり方が違っても、ヘルパーが誤ったやり方をすることはまずありません」
               

【ケース2】要介護3で認知症が悪化

介護保険サービスの利用は、家族の負担を軽減するだけでなく、被介護者を守る場合もある……。

埼玉県でひとり暮らしをしていた85歳の母親の認知症が悪化したため、
都内で暮らしていた60代の長男夫婦が同居をすることになった。

最初は懸命に母親の世話を焼いていた長男だったが、度重なる失踪に業を煮やして、
同居して3カ月が経過した頃から、母親に暴力を振るうようになった。

やがて、介護を放棄するようになり、おむつ交換を怠るようになった。
ヘルパーが入浴介助のために週1回訪問していたが、1週間に1度もおむつを交換していなかったこともあり、
ネグレクト(介護放棄)の状態に陥っていたのである。

そこでケアマネージャーが行政と家族の三者で話し合う場を設け、
1日2回の訪問介護と週2回の通所サービス(デイサービス)を利用することを提案した。

それまでに利用していた介護保険サービスは週1回の入浴介助だけだったので、
月額費用は約2000円だった。

そこに1日2回の訪問介護と週2回の通所サービスを上乗せしたので、
介護費用は約3万3000円にアップしたが、家族の負担が大幅に減り、
長男の精神的な負担も軽減されたため、母親に対する暴力はなくなった。
               

なぜ、実の親に、暴力を振るうようになってしまうのか。
原因は心身の疲労だけではない。

「老いて介護を必要としている親に、暴力を振るうなんて信じられないと思いますが、
子供にとって親はいくつになっても親なんです。

だから、その親が認知症になったりすると、子供は精神的に強いショックを受けてしまう。
そして、何でこんなことができないんだと、憐みよりも、苛立ちや怒りを感じてしまうことが多いのです」

実の子供ならではの濃密で、複雑な感情が原因で、親に暴力を振るったり、ネグレクト(介護放棄)したりしてしまうわけだ。
逆に言えば、赤の他人であるヘルパーならば、そうした感情を抱く可能性は、少ないということになる。
そういう意味でも、介護に家族以外の第三者を介入させることは、プラスの面が大きいのである。


同居で介護保険サービスを利用する場合のポイントを、宮本社長にまとめてもらおう。
「同居家族がいる場合は、生活援助サービス(買い物など)は受けることができませんから、
そこはどうしても家族がやらなくてはなりません。

一方で、入浴介助にせよ排泄介助にせよ、専門的な訓練を受けていない人がやると、どうしても時間がかかってしまいます。
ですから同居の場合、身体介護に関しては、可能な限り介護保険サービスを利用して、プロに任せてしまったほうがいいと思いますね」

なぜかといえば、家族が限界まで頑張って、
そこからこぼれた部分を介護サービスで補うという考え方では、
生活にまったく余裕がなくなってしまうからである。

最低限の介護サービスを依頼するのではなく、プラスαのサービスを依頼するぐらいの積もりでいたほうが、
被介護者のためにもなる。

その理由は、とりも直さずヘルパーはプロだからだ。
家族が「これが快適なはずだ」という思い込みでやっている介護が、
むしろ被介護者の心身の状況を悪化させてしまうケースがよくあるのだ。

月に3万~4万円程度の出費で、家族も被介護者もハッピーになれるのなら安いものである。
まずは、いくら払えばどのような介護保険サービスを受けられるかを知ることからスタートすべきだろう。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
               

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
お互いの趣味を尊重して過ごしている。

私は71歳の身であり、私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

私たち夫婦は年金生活を過ごして、丸11年が過ぎて早や12年目になっているが、
幸いにもお互いに大病に遭遇せず、過ごしてきた。

もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないことが多く、
私たち夫婦は38年寝食を共にしてきた結婚生活の中で、幾重かの人生の荒波を乗り越えて、
お互いに戦友と思いながらも、年金生活のセカンドライフは、ささやかながら安楽の日々を過ごしている。

そして私たち夫婦の最大の難題は、いつの日にか介護を必要とされる時期である。

やがて75歳以上の後期高齢者になれば、果たして介護が出来るだろう、と思い深めたりした。
ご年配の知人、亡き母から自宅での介護は何かと大変、と私は聞いたりしてきたので、
その時には、やむなく断腸の思いで、自宅を処分して、いずれかの老人ホームにお世話にならざるを得ないだろう、
と漠然と思案したりしてきた・・。

こうした思いを秘めて、老人ホームについては漠然としながらも、注視したりしている。
          
しかしながらファイナンシャルプランナーの有田美津子さんによると、
有料老人ホームの相場(家賃や食費などの月額)は地方では15万円程度。
東京都内ではそれが25万~30万円ほどに跳ね上がり、23区内ともなると40万円ほどにもなる・・》
と教示され、私も切実な難題である。
          
私たち夫婦のどちらかが、要支援になった時は、『特別養護老人ホーム(特養)』は、
介護に要する負担金は少なく済むので、 少なくとも52万人の待機者いて、
国からの公費が1人あたり年間180万円程度多くかかるともされ、
財政的に『特別養護老人ホーム(特養)』を増やし続けることは難しい、と新聞などで読んだりしてきた。

その上、原則的として要介護2以下の人は、入居は困難である。
                          

『サービス付き高齢者住宅』に関しては、入居条件は60歳以上であることだけで、
要介護度に関係なく誰でも入れる上に、要介護・要支援認定を受けていれば、60歳未満でも入居が可能。

そして 館内および部屋はバリアフリーで、日中は館内にケアの専門家の職員が常駐して、
安否確認と生活相談のサービスを提供する。

ただし、サービス付き高齢者住宅は、介護や食事、健康管理などのサポートはセットではなく、
あくまで高齢者向けの賃貸住宅である、と学んだりしてきた。


そして民間の『有料老人ホーム』に関しては、
少なくとも入所一時金は1000万円、そして毎月は最低として利用料金は20万円が要し、
更に手厚い介護を受ければ高額となり、私は溜息を重ねたりしてきた。

その上に昨今、民間の『有料老人ホーム』でも倒産が多くなったと知り、
要介護となった時の身を思い馳せると、住まいの迷子は勘弁してほしい、と思ったりした。
                          

このように迷い果てているが、今回の記事を精読して、
自宅介護に伴う介護サービスを活用方法、
何よりも家族が介護する場合とヘルパーさんとの相違を真摯に多々学んだりした・・。

そして古惚けた我が家をリフォームし、初めて学んだ介護サービスを活用方法、
ヘルパーさんにある程度は身をゆだねれば、介護する方の困窮度合が和らげる、と学んだりした。

そして要介護の度合いに応じて、リフォーム、介護補助費の制度も学び、
こうした前提には、どちらかが認知症でなく健康寿命の範囲の身で、ケアマネジャーさんに適切な依頼事項を出来れば、
長年住み慣れた思いで深い我が家で、お互いに晩年期を過ごすのも良いかしら、と今回の記事で、
私は大いに励まされたりした。

☆下記のマーク(バナー)、ポチッと押して下されば、無上の喜びです♪
にほんブログ村 シニア日記ブログへにほんブログ村
人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする