夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
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「ボケたら不幸」は思い込み? 認知症のプロが語る「正しい老い方」、75歳の私は学び、やがて不安が払拭されて・・。

2020-08-10 15:26:07 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住んでいる年金生活の75歳の身であるが、
先程、ネットの記事をさまよっている中,
「ボケたら不幸」は思い込み? 認知症のプロが語る「正しい老い方」、
題された見出しを見たりした・・。

私は年金生活を過ごす中、認知症、心筋梗塞、或いは寝たきりなどは、
ささやかな日常の願いも制約されるので、
殆ど毎日のように遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり大病に遭遇することは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。


こうした深情のある私は、いつの日にか認知症に遭遇したら、
もとより困苦するので、
今回の《・・「ボケたら不幸」は思い込み?・・》って、どのようなことですか、
と思いながら真摯に記事を精読してしまった・・。



この記事は初めて見る公式サイトの 【 mi-mollet(ミモレ) 】に於いて、
2020年4月8日に配信され、少し古い記事であるが、
認知症はシニアのやがて到来される難題のひとつであるので、
共有致したく、あえて転載をさせて頂く。

《・・
誰もが衰え、日々刻々と老化していく。
自明の理にもかかわらず、「老い」が怖いーー。
そんな不安を持つ人は少なくないのではないでしょうか。



『「ボケたくない」という病』の著者で、
30年以上、認知症の患者さんと向き合ってきた老年精神科医の和田秀樹さんは、
「『認知症は、神様がくださったプレゼントだ』という人もいますが、
確かに、その通りだと思います」といいます。

ではなぜ私たちは、老いが、ボケることがこんなにも怖いのでしょうか……。

 和田さんの本から、そのヒントを探ります。

今のところ認知症を完璧に予防する方法はありません。
認知症は「老化」のひとつですから、受け入れるしかないのですが、

むやみに怖がることはありません。

誤解や思いこみを解いて、正しい知識を持てば大丈夫です。

 

★「ボケたら不幸」は勝手な思いこみに過ぎない!

国立長寿医療研究センターの調査(20代から70代の男女約2000人の調査、2004年)では、

「高齢者になるのは不安」と答えた人は8割以上、
その不安の内訳は、「病気になること」(72%)、
「収入がなくなること」(68%)を抜いて、
「寝たきりや認知症になって介護が必要になること」(78%)が1位になっています。

また、「心配な病気」は、「がん」(77%)と「認知症」(70%)が大多数で、
約4割の人が「長生きしたくない」とも回答しています。

人間は、本来は長生きをしたいと思うものです。
ところが、こうした結果が出ているのは、
それだけ認知症などに対する不安が大きいということでしょう。

 内閣府が行った「高齢者の日常生活に関する意識調査(60歳以上の男女約4000人の調査、 2014年度)」でも、
日常生活でもっとも大きい不安は「健康や病気」(約68%)、
「寝たきりで介護が必要になる」(約60%)、
「収入が不安」(約34%)、「子や孫の将来」(約21%)という結果が出ており、
やはり、「病気」、「寝たきり」、「介護」といったことが、
老後の不安の大きなキーワードになっていることがあきらかです。

これらの調査結果からもわかるように、
多くの人が認知症や、それに付随するかもしれない寝たきりや
介護に対して、大きな不安や恐れを抱いています。

老後が不安になったり、認知症を恐れたりする気持ちもわからないではありませんが、
みなさんが抱く漠然とした不安や恐怖の裏には、
大きな誤解があるように思えて仕方がありません。

大きな誤解。
それは、「認知症になったら、ボケたら・・・その後の人生は、絶対に不幸だ」
という思いです。

あなたの中にもあるのではないでしょうか。

もしそうだとしたら、勝手な思いこみに過ぎないと断言できます。

私はこれまでに数え切れないほどの認知症患者を診てきましたが、
どんなにボケても、幸せな人生を送っている人は大勢います。

ボケても、幸せに過ごすことができる。
そう思えれば、漠然とした不安や恐怖が、やわらぎはしないでしょうか。



★認知症は老化のひとつで、だれにでも起こりうる

それでもどうしても認知症にはなりたくないですか?
そんな人には残酷かもしれませんが、

「認知症は、だれにでも起こりうる病気」ということを強調しておきたいと思います。

厚生労働省の調査では、
「85歳以上の人の40%強が、テスト上は認知症と診断される」と報告されています。

認知症有病率は、70〜74歳では4.1%、80〜84歳では21.8%ですが、85〜89歳では41.4%と2倍に。
90〜94歳では61%、95歳以上となると79.5%という結果が出ています
 (厚生労働省「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」平成23〜24年度)。

この数字が何を意味しているか、おわかりでしょうか。

私たちの体には、老化によって、さまざまな不具合があらわれてきます。
認知症の有病率が、年齢を重ねるほどに高くなってくるということは、
認知症もまた、老化によってもたらされる不具合のひとつということです。

いま、世界中でいろいろな研究が進んでいますが、
まだ認知症の完全な予防法は、見つかっていないのが現実です。

つまり、90歳以上のおよそ6割の人が認知症になることを考えると、
人生100年時代といわれる現代に生きる私たちは、
認知症を受け入れて生きていくしかないのです。
 


★「愛されるボケになろう」と腹をくくれば、不安も払拭 

かつて私は、高齢者専門の総合病院・浴風会病院(東京都杉並区)に勤務していました。

この病院では、年間100例ほどの高齢者の脳の解剖を行っており、
実際に解剖に当たっていた病理医によると、
85歳以上の人には、ほとんどの脳にアルツハイマー型認知症 (認知症にはいくつかの種類があり、
もっともポピュラーなのがアルツハイマー型)が見られるなど、
特有の所見が見つかるそうです。

このことからも、高齢になればボケは、避けられないことがわかるでしょう。


★どんなボケ方をするかは予測不能

ただし、ボケにも、個人差があります。

たとえば、解剖した脳には明らかにアルツハイマー型認知症の所見が出ているのに、
生前は、それほどボケたように見えなかった人がいる一方で、
生前は、ひじょうにボケが進んでいたにもかかわらず、
解剖してみると、脳自体にはそれほどの変化が見られなかったという人もいるのです。

どのようなボケ方をするのか。
正直、だれにもわかりません。

そうであるならば、認知症をいたずらに恐れたり、
「絶対にボケるものか!」と気を張ったりして生きるより、
「認知症になったら、そのときのことだ」と、どっしりかまえて生きたほうがいい。
私は、こんなふうに思っています。

ただ、気楽にかまえて生きるにしても、
認知症に対する正しい知識は、持っておいたほうがいい。
そうすれば、ムダに怖がることもなくなるでしょう。

認知症になっても、愛される人がいる。
幸せなボケの人もいる。
こうした事実を知るだけでも、気持ちがラクになったりします。

長生きをすれば、人はボケるもの。
このことを素直に受け入れ、「どうせなら愛されるボケになろう」
と腹をくくれば、気持ちがリラックスします。

そのことが、結果としてボケを遅らせたり、
ボケたとしても幸福な人間関係を築いてくれることもあるのです。

そう考えると、認知症に対する不安が軽くなってきませんか。
不安が払拭されて、ゆったりした気持ちになると、感情が安定します。


感情の安定は、いまを楽しく生きることにもつながりますから、
一石二鳥です。

『「ボケたくない」という病』
著者:和田秀樹(世界文化社/税込1,320円) ・・》


注)記事の原文に、あえて改行を多くした。



これまでの私の人生は、亡くなってしまった知人、友人を含めて、
私は多くの御方に助けられて、ささやかな願い事もかなえられてきたので、
多くの御方に感謝を重ねてきた・・。

私は9月下旬になれば76歳となり、やがて健康寿命を保てば、
何とか80歳の誕生日を迎えられる、と念願したりしてきた。

しかしこればかりは、自助努力も大切であるが、
神様か仏様の采配する世界だよなぁ・・と微苦笑をしている。


私のこれからの難題は、やはり 認知症が最も困苦すると思っているが、
今回、老年精神科医の和田秀樹さんの導きで、不安が払拭されて、光明を感じたりしている・・。



《・・認知症をいたずらに恐れたり、
「絶対にボケるものか!」と気を張ったりして生きるより、
「認知症になったら、そのときのことだ」と、どっしりかまえて生きたほうがいい。
私は、こんなふうに思っています。

ただ、気楽にかまえて生きるにしても、
認知症に対する正しい知識は、持っておいたほうがいい。
そうすれば、ムダに怖がることもなくなるでしょう。

認知症になっても、愛される人がいる。
幸せなボケの人もいる。
こうした事実を知るだけでも、気持ちがラクになったりします。

長生きをすれば、人はボケるもの。
このことを素直に受け入れ、「どうせなら愛されるボケになろう」
と腹をくくれば、気持ちがリラックスします。

そのことが、結果としてボケを遅らせたり、
ボケたとしても幸福な人間関係を築いてくれることもあるのです。

そう考えると、認知症に対する不安が軽くなってきませんか。
不安が払拭されて、ゆったりした気持ちになると、感情が安定します。


感情の安定は、いまを楽しく生きることにもつながりますから、
一石二鳥です。・・》

このようなことを学び、これからの晩年期、たしかな光明を頂いたりした。
コメント (2)
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