私は東京の調布市に住む年金生活の76歳の身であるが、
ときおりスポーツ・ニュースをテレビで視聴すると、
MLBのエンゼルスに所属する大谷翔平選手(27歳)の連日の大活躍に、
私は驚きながら、心の中では拍手喝采をしている。
こうした心情は、このサイトで私は7月9日に於いて、
“時の人”大谷翔平さん、たゆまぬ努力で結晶させた栄誉に、無力な私でも絶賛・・。 - 夢逢人かりそめ草紙 (goo.ne.jp)
と題して、絶賛してきた。
先程、スポーツ新聞の有力紙の通算521本塁打を放ち殿堂入りしたフランク・トーマス氏(53歳)と
元最多勝投手のドントレル・ウィリス氏(39歳)が、
エンゼルス大谷翔平投手(27歳)の今季活躍について
「間違いなくMLB史上ベスト」と口をそろえた。
大谷は現在、メジャー最多の37本塁打を放ち、
投手としては15試合に登板5勝11敗、防御率3・04をマーク。
米テレビ局FOXスポーツでは、7月31日の番組で、専属解説者である両氏が大谷について熱論した。
トーマス氏は「今季の彼は、まさにMLB史上でベスト。
今や世界で、一番の大スターだ。
トラウトが復帰しても、ナンバーワンスターの座には戻れないだろう」とコメント。
ウィリス氏は「彼は、すべての子どもの夢を高いレベルで実現している」とし
「本人さえ、来季もまったく同じ活躍をするとは、考えていないのではないかと思う。
それだけ今季の彼が、ヒストリック(歴史的)だということ」と指摘した。
このように大谷翔平選手に絶賛された記事を、
こっそりと今年よりファンになった私は、喜んだりした。
そして
打つことも、ときには盗塁して走ることも、全力で尽くす姿には、
野球が詳しくない私でも、感動させられている・・。
どうしていつも全力で、試合に対して行うのか・・、
疲れはしないかと、無力な私でも心配したりする時もある。
たまたまヤフージャパンから配信されたニュースを見ている中、
『 大谷翔平はなぜ「いつも全力」なのか?
東京五輪を取材をする私が身に染みて感じた“深すぎる理由”』、
と題された見出しにめぐり逢えたりした。
私としては、学びたく記事の内容であったので、精読してしまった。
この記事は、「Overseas Report」及川彩子さんの寄稿文で、
【Number Web】に8月1日に配信された記事であり、
無断ながら、転載させて頂く。
《・・大谷翔平はなぜ「いつも全力」なのか? 東京五輪を取材をする私が身に染みて感じた“深すぎる理由”
![](https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210801-00849155-number-000-1-view.jpg)
投打だけでなく、走塁でも全力プレーを見せる大谷翔平。
その根底には、花巻東高校の恩師である佐々木監督からのある教えがあった photograph by Getty Images
「自分たちが生きているうちに、オリンピックが日本で開催されるなんてすごくない?」 、
「競技場で見たかったね」
「次にオリンピックが日本に来るのは、私たちがおばあちゃんになった頃かな」 、
オリンピックのメディアセンターに向かう道のりで、
前を歩く若い女性たちのこんな会話が耳に入った。
多くの人が、東京五輪を楽しみにしていた。そう考えると胸が締めつけられる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/ba/cbb1ef97a8854e7947e7fc54b5e00530.jpg)
☆史上初の“無観客オリンピック”
7月8日、東京都には緊急事態宣言が発出され、
それに伴い、東京と埼玉、千葉、神奈川の4都県で行われる五輪の競技が
「無観客」で開催されるとは発表された(その後、北海道・福島も無観客に)。
観戦を楽しみにしていた国内外のファン、選手の家族や友人、その競技に携わってきた人たちが、
会場で声援を送ることが叶わなくなった。
会場にいるのは、選手、大会関係者、ボランティア、そして報道関係者のみだ。
緊急事態宣言下という異常な状況、感染数が増加している状況、そして無観客のオリンピック。
それらと、どう向き合ったらいいのだろう。
そう考えたときに思い浮かんだのは、エンゼルスの大谷翔平の姿だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/78/9e9d7eae386ae5d6291c0c4ee8e276c8.jpg)
☆大谷翔平が「いつも全力」である理由
大谷は、いつも全力だ。
7月18日のシアトル・マリナーズ戦7回の打席。
ファーストの深いところへのゴロとなったが、
大谷は猛然と1塁まで走り、タッチの差でセーフになった。
アメリカ人が、大谷を愛する理由は、こういった全力プレーにもある。
ヒットの可能性が低いときに諦めて、ジョギングで1塁に向かう選手、
可能性があってもトライしない選手もいるなかで、
ニ刀流で消耗も激しいはずの大谷のプレーは新鮮だ。
少年野球のような、ひたむきさを思い出させてくれる。
大谷がそういうプレーをするのは、理由がある。
「ベンチ入りした20名は、ベンチに入れなかった仲間たちの分まで、
全力プレーする『義務』がある。
ベンチ入りができても、打席に立てない仲間もいる。
だからグラウンドに立った者には、全力で走り抜ける『義務』がある。
『義務』と『権利』。その言葉を忘れるな」
大谷の出身校、花巻東高校野球部・佐々木洋監督の言葉だ。
大谷だけではない。
花巻東高校出身の選手たちは、卒業後もこの言葉を胸にプレーを続けている。
大谷は、マイナーリーグでのプレー経験はない。
高校時代のようにベンチに入れなかった選手と、日常的に接するわけではない。
しかし大谷は、直接的にベンチに入れなかった選手だけではなく、
メジャーに憧れたり、夢みるすべての野球選手を代表し、
義務(もう体に馴染んでいるはずなので、義務と思っているかは不明だが)や責務を果たしていると思う。
☆“最後の五輪”でも家族は見守ることができない
6月の陸上の全米オリンピック選考会では、家族や友人を対象にチケット販売が行われ、
東京行きを諦めた多くが会場のオレゴン大学ヘイワードフィールドに駆けつけ大声援を送った。
オリンピック行きを決めた選手たちの家族や友人たちに、口々にこう言われた。
「私たちは東京に行けないから、代わりにうちの子をよろしくね。
何かあったら連絡してね」
東京にいけない無念さ、寂しさ、選手を思う気持ちが強く伝わった。
5回目のオリンピック出場を決めたアリソン・フェリックスは、
東京を最後のオリンピックと位置付けている。
2004年アテネオリンピックから、すべてのオリンピック、世界選手権で
スタンドで観戦した家族は、最後の舞台を見守ることはできない。
最後のオリンピック選考会を終えたフェリックス、そして家族は、トラックで記念撮影を行った。
本来ならば、東京で撮りたかった家族写真だ。
日本選手の家族も複雑な気持ちだろう。
国内のすぐ近くで競技を行なっているのに、会場に駆けつけることは許されない。
コロナ禍で緊急事態宣言下という事情は、理解していても、
1分、1秒でいいから、現場で観戦したいと思っているはずだ。
チケットを持っていた人もスポーツを愛し、またオリンピックを楽しみにしていた気持ちは、
家族や友人と変わらない。
チケットがなかった人、地方に住んでいる人も、
同じスポーツファンと対面で語り合ったり、盛り上がる場所を失った。
五輪は、世界選手権などと比較して、発行される記者証の枚数がとても少ない。
記者証が出なかった日本人記者も多いし、
IOCからの要請で記者の人数を削減した海外の媒体も多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/41/e36dbff04affd92a4289ee9aa6de0049.jpg)
☆記者に与えられた「義務や責務」ははるかに大きい
記者証をもらった記者の多くは、特別でも、選ばれたわけでもない。
もちろん努力を重ねて掴んだ記者もいると思うが、
筆者のようにたまたま縁があって、もらえたケースも多いと思う。
今回、我々、報道する立場に与えられた義務や責務は、これまでよりもはるかに大きい。
無観客のスタジアムの様子、選手の心情、選手の言葉、息遣い。
東京五輪の抱える問題点、そして開催の意義、問題点。
現場で取材する立場だから見えることも多いはずだ。
それをしっかり全力で伝えていきたい。
(「Overseas Report」及川彩子 = 文) 最終更新:
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/70/dc4c292c643ddae1e25a51b8f6c0e963.jpg)
及川彩子さんの寄稿文に導かれて、多々学んだりした・・。
《・・「ベンチ入りした20名は、ベンチに入れなかった仲間たちの分まで、
全力プレーする『義務』がある。
ベンチ入りができても、打席に立てない仲間もいる。
だからグラウンドに立った者には、全力で走り抜ける『義務』がある。
『義務』と『権利』。その言葉を忘れるな」
大谷の出身校、花巻東高校野球部・佐々木洋監督の言葉だ。
大谷だけではない。
花巻東高校出身の選手たちは、卒業後もこの言葉を胸にプレーを続けている。・・》
こうしたことを私は学び、花巻東高校野球部・佐々木洋監督の心針に、
この御方のお人柄の良き人・・と感動させられたりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ab/9ed12b28abcfdc4d3bad796eb5fa6e9b.jpg)
そしてこの記事を寄稿された及川彩子さんが、
今回、緊急事態宣言下という異常な状況、感染数が増加している状況、そして無観客のオリンピック、
こうした状況下の中で、選手、家族、スタッフ、周囲のファンなどの深情を
心の深淵まで表現されたことに、私は深く感銘させられたりした・・。
たまたま大谷翔平さんは、なぜ「いつも全力」なのか? 、学びたく読んだ記事で、
無観客のオリンピックに伴う、選手、家族、スタッフ、周囲のファンなどの深情を学び、
良き記事にめぐり逢えたことに、寄稿された及川彩子さんに感謝する。