その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

のどかな光景

2019-05-14 03:01:46 | 転職

『一筋の道』もあと5m

のどかな光景とは裏腹に、水路の泥上げ作業はハードであります。宮仕えを続けていたら、朝5時には起きて2時間程度作業し、朝飯をかき込んで出勤していたことだろう。小規模な田んぼ作業だけであれば、朝の水管理と土日を使った草刈りで何とか維持できますが、畑の方はそうもいかない。3年前は、長男『ポン太郎君』の家事労働を支援するため、畑、田んぼとフル回転した結果、夏場にヘタッてしまいました。以降2年間の駄農生活…どこまで手が抜けるかの実証実験であるとうそぶきながら、自宅回りも畑も草が生い茂る体たらく。一念発起して職を辞し、2年間の手抜きを復元している最中であります。
水路も田んぼも大型機械で作業が進む中での手作業の農業…世の中の動きに逆行しておりますよ^^;
「自然環境の保護」なんてきれいごとを言っても、原生林を残そうなどという活動ではない。人里で小動物たちと共生するためには、何らかの手入れが必要なのです。春の小川がさらさら流れるのは、こうして草を刈るからであり、放置すれば途端に水路は埋め尽くされてしまう。そこにはまた別の生き物が生息するかも知れませんけれどね。


今朝は最大の難所…目標は5mでした。

今朝の終着点にH型のコンクリートが出て来ました。『止め板』で水をせき止め、左下の水路に水を向けるためのものですが、今では多目的ダムからの給水で用をなさなくなりました。昔は本当に狭い水路だったことが良く分かります。下草を刈って、やっと水を向けた途端、隣りの田んぼに通水され憤りを覚えた中学生の頃…今は亡き親父は。息子の怒りにほだされて、オーナーに「息子が水を向けたものだ。」とだけ、電話で軽いクレームを入れていたっけ^^;
水が無ければ耕作出来ない。他人様の田んぼを跨ぎ越さなければ、機械が入れない未整理地だから、先に水を向けたというのが『盗み水』の理由でしたけれどね。秋上げで水が切れれば、このコンクリートの下に、行き場を失った小鮒がバケツ一杯分獲れましたっけ…そんな小魚を食べていたのですから、今では考えられないような食生活であります。除草剤の登場が、農家を「夏草取り」という重労働から開放し、素足で踏みつけて手で掻き出していた中干し作業も機械…作業は楽になりました。今のトラクターにはキャビン、CD、エアコン付き、快適な環境でなければ、若手の後継者なんてありえませんて^^; 結果、規模拡大は出来るが米価は上がらず、生産性の悪い農家は退場するしかないのでありますけれどね。
けれども、田んぼには、家族の笑い声があった。年老いたお袋が弱々しく歩く姿を見ながら、あと何年作業が続けられるのかと感じた瞬間があった。初めて独力で収穫した米を見せて、間もなく他界した親父がいた。遠くに見える「太陽光発電パネル」は時代の変化を物語っている。たかが50m、されど50m…思い出と小動物がそこには棲み続けております。
さて、本日は仕上げの作業に出掛けることにいたしましょう^^;

コメント
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