予想通り、末端の田んぼも満水です(笑)
荒れた土側溝を開削し、止め板で水を末端の田んぼに向ける。『夢屋農場長』の勘通り、翌日の朝には最末端の田んぼも満水状態です。これでいつでも代掻き作業は出来るとひと安心。後は、田んぼを一周し、水漏れの原因となるネズミの穴を確認し、見つければ泥で塞ぐ。畦塗りを機械でやれば、そんな手間もいらないし、田んぼの美観がまるで違うのに…畦塗り委託作業1km当り1万円?15,000円程度の出費さえも小規模な経営ではイタイ。健康のための散歩と思えば一石二鳥とうそぶくも何やら右膝が痛いお年頃であります^^;
毎朝、水抜けがないか確認さえすれば、あとは田植えの予定を立てて、代掻き作業をするだけ…10年間の経験も伊達ではないと自負するのであります。遠く『船役(せんやく)さん』の田んぼでは、独身貴族『ガーモ』が泳いでおります。何が独身貴族だよ…お相手に恵まれないカルガモ♂が、毎年、1羽か2羽、この節、単独行動してるだけ。人の世のモテない♂と同じです^^;
今は亡き親父が編んだ「はけご」です。
昔は竹で、今はPPバンドで編んだ収穫かご。お袋が編み方を聞きかじり、対抗心から親父が編んでみせた小振りな逸品で、裏の畑の収穫にはお手頃なサイズ…農作業には小道具入れにも早変わり。お手製だけにビニールの『腰紐』がほつれ、縛る度に絡んで取れなくなってしまいます。亡き親父が腰に着けていた姿が思い出され、温もりを感じ、そのままにしておりましたが、昨日、細いロープに取り替えました。少しずつ親父が使っていた道具にガタが来て、その息子が更新する機会が増えて来ました。
親父が他界して10年…いつまでも親父の面影を追っている訳にもいかない。(子どもの頃は、怒鳴ってばかりで大嫌いなオヤジだったんですけれどねぇ^^;)もう私が、この家の主・親父なのだから。亡き親父の最期の様子を我が息子に伝えながら、息子の独り立ちを願う親父…いつの日か私が使った道具を更新する時が来るのでしょうか?さて、『ノスタルジジィ』もここまで…朝の散歩に出掛けることにします。
追伸:『船役』とは、米沢藩時代の名残り…最上川最終船着場の船荷取り扱いのお役人のおウチだったらしい。