「弓八幡」…桑の弓と蓬の矢で
養蚕は廃れてしまいましたが、桑の木はポツンと残っている。童謡「赤とんぼ」に山の畑の桑の実を、小籠に摘むという歌詞がありますが、子どもの頃は、濃い紫色の実をおやつ替わりに食べたものであります。甘い…ほのかに甘い…さほど美味くもない。贅沢に舌が慣れると味覚も変わっていくものらしい^^;
赤から黒くなり、白くなる?白い実は、「菌核病」というカビによる病気果のようであります。キャベツなどでは防除対象の病気ではありますが、誰にも利用されなくなった桑の実ではねぇ…。世に「白黒をつける」という言葉がありますが、『白黒赤つけて』みても、さほど影響がない。「老後には最低2,000万円の貯蓄が必要である。」という官僚の正直なレポートに対して、混乱を招くから受け取らないとコメントする麻生大臣…受け取ろうが受け取るまいが、年金だけではやっていけないのは誰もが分かっている。100年先も安心だなんて、うそにうそを重ねるから、政治には興味を失ってしまうのでありますよ。今さら「白黒」つけなくても、真っ赤な嘘がくっついているから、今は利用されない桑の木の方が正直者かも知れませんなぁ^^;
正直者には、白い救いの糸が垂らされる。
お釈迦様は、気まぐれで悪党『カンダタ』に一本の救いの糸を極楽から垂らされた。己ひとりが助かろうとした瞬間に、『カンダタ』の手元で蜘蛛の糸は切れてしまうのでありますが、桑の葉裏から無数の糸が垂れております。庶民は、この糸にすがれば、天界の極楽に行けるかも知れない。風に揺らぐその糸は、弱くいつ切れるか分かりませんけれど…「クワキジラミ(幼虫)」のロウ状の分泌物…残念、蜘蛛の糸ほど強くありませんが、何人かは救われるかも。
「天は自ら助くる者を助く。」…100年安心プランを信じないで、自ら助くることが必要な時代なんですけれど、まだうそを並べるんでしょうかねぇ?