その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

余計な世話

2019-06-12 04:09:53 | 転職

あと一週間もすれば収穫できるかも^^;

「年寄、女、子どもの出る幕じゃない。」…男中心社会の決め台詞でありますが、『夢屋農園』の作物選択は『年寄・女・子ども』をターゲットにしております。どんなにエラぶっても財布を握っているのは女であり、食材の選択権は女性にある。(まぁ、この考え方も女性が料理をするものという男中心の考え方に支配されておりますけれどね^^;)3年前、スナップエンドウを売りきりました。新規就農の第一弾は、スナップエンドウと決めていたのですが、春先の育苗段階で稚苗がナメクジ被害に遭い、生育が大幅に遅れてしまいました。その遅れを取り戻すために播いた2度目のエンドウは、発芽間もなくネズミの食害に遭い、3度目のお年寄り向けの絹さや、スナップエンドウも防御策を講じたものの、気を抜いた一瞬の隙を突かれ食害されました。結局、花が咲いているのは、初めにナメクジの被害を受け、自宅玄関で体力の回復を待った第1回目のスナップエンドウです^^;
これまでの『夢屋農場長』ならば、計画通りに進まない事態に怒り、パニックを起こし、最後は放棄していたかも知れない。しかし、これで家族を支えなければという思いは、冷静に、また粘り強く4度もチャレンジしておりますよ。我ながら大人になったものよと思っておりますけれどね。
さて、キュウリは幼苗時の風折れ対策と果実の擦れを予防するために「防風ネット」を張り巡らせておりますが、「ナスも枝が風に揺すられると極端に実の着き方が悪くなる。」と友人であり、専業農家の『トシパン』から情報を得る。正直なところ初耳なのだが、畑作の師匠『ミチばぁ』に確認すると確かにそんな話があるらしい。急遽、ナス畑にも防風ネットを施行したいところですが何せ鋼管が無い。そんな時に降って湧いてきた話が『タロちゃ』の育苗ハウスの無償譲渡の話であります。「裏に鋼管もあるから必要なだけ持って行ってくれ。」天の救いのようなひと言であります。
無償と言っても、何がしかのお礼はしなければならないだろう。そんな風に考えていたら、裏の庭木が気になりだした…「手が動かないので、今年から雪囲いはしない。」そう語った『タロちゃ』の言葉を思い出し、お礼に秋口の雪囲いをさせていただけないだろうかと申し出てみました。「息子は、米ひと粒触らないし、庭木もいじらない。樹齢300年とも言われる赤木もあるのだが、息子の代に切ったとなれば息子も切なかろう。だから私の代でキリを付ける。」そう私の申し出は余計なお世話であった。私も私の代に庭木を切ると宣言している。まったく同じ内容である。趣味でもない庭木を意地だけで守っているのだから…息子にも意地があるなら別ですけれどね^^;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする