その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

除草作業

2019-06-01 07:21:33 | 転職

長男『ポン太郎君』…本人の承諾なく掲載^^;

今年は「じゃがいも」の育ちが良い…『じゃがいもが良い年は、寒い。(冷害)』などという根拠のない言い伝えもありますが…。田植えが済んで、除草剤を散布すれば、田んぼ作業も一段落。ようやく畑作業に本腰が入れられる。入梅前には、畑も草がチョロチョロと…この時期を逃すと、一気に雑草が生い茂り、我が物顔で畑の主役となってしまいます。農薬なんざぁ、正直あまり使いたくはない。自然の力(地力)で栽培出来たなら、食味も身体にも良いことは分かっている。分かっちゃいるけど…止められない。


夏の「田の草取り」は重労働でした。

水田農業が大規模化出来たのは、機械化もさることながら、除草剤の開発が一番の功績だと信じて疑いません。学生時代に宇都宮大学教授「重松教授(当時)」の除草論集中講座を選択し、『水田除草処理層理論』に共感し、講義中、惜しみなく拍手を贈ったのは私ひとりだけでした。(農学部などと言っても、田の草取りなどしたことのない学生ばかりでしたから^^;)
夏の日盛りに、大汗をかき、伸び始めたイネの葉先に目や腕の皮膚を刺されながら、イネの回りを中腰で手で掻いていく…そんな作業を想像出来る方は、もう少ないでしょう。農薬が「悪」というのならば、その作業の対価として高いお米の代価を払って頂きたい。一俵(60kg)6万円もするお米が本当に欲しいのならば…けれども、パンやご飯は、毎日食べるものであり、そんなお米を食べられる人はそうそういらっしゃるものではない。田んぼの「カメムシ」の発生状況を虫取り網で確認しながら、殺虫剤を1回減らしたところで、販売するお米の価格は変わらない。だったら楽して慣行防除をすれば楽である。それが現在の農業のあり方なのだから。ただ、私は少しでも農薬は減らす。そんな努力をしたところで消費者には、その思いは伝わらないだろうけれど。長男『ポン太郎君』は農場長の指示で、じゃがいもの『芽欠き作業』を行っています。低価格で大規模な経営を目指すなら、こんな作業はやっていられない。省力化、除草剤散布…あとはテレビでも見ていた方が楽である。少しだけのこだわりを伝える方法が無いものだろうかと思う日々であります。

コメント
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